管理人の日記、毎日のことやニュース、映画にドラマ、なんでもつらつら不定期更新。でもほとんどドラマの感想。
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シンゴジラに続いて最近の邦画、どうしちゃったの!!!
君の名は。よかったです。以下ネタバレ含みます この映画のことはまったく知らなかったのですが、シンゴジラを公開初日に見に行った時 映画が始まる前の宣伝でやっていた中のひとつがこれでした。 へえ〜また入れ替わりものかあ、最近多いなあ転校生から鉄板ネタだな…え?彗星?街を救う?あらSF要素も入ってくるんでしょうか…ちょっと興味でてきたな… みたいな感じで印象に残っていました。とにかくジブリと細田監督と攻殻機動隊の人以外のアニメ監督をぜんぜん知らないので見に行こうかどうしようかくらいなものでした。 そしてシンゴジラを見た後はもうシンゴジラで頭がいっぱいになっちゃうくらい良くて。 その映像を思い出しているついでに予告のこの映画のこともふと思い出すようになっていたんです。 で、初日に行きました。 すごい青春映画だ! ここ最近、タイムリープものがすごく流行っていました。入れ替わりものも漫画でたくさん作品がありました。その中で特筆するものだったのがorangeと僕だけがいない街。元はと言えば時をかける少女の映画からブームが始まっていたような気がします。 その流れでここにきて最高にいい出来のものがこの映画。 最初に上げた作品は、未来人を未来に返すため(時かけ)→友達が自殺するのを救うため(orange)→殺人事件を止めるため(僕だけがいない街)と、だんだん使命感が大きくなっていました。 で、この映画は「彗星が落ちて死んでしまった500人の町民を救う」が目的。自分のことも含めて。 なんて事が大きくなったの!!どんどんオオゴトになっています。でもやっぱりオオゴトの方がおもしろいんだよなあ〜〜〜 ハリウッド映画だとそもそも落下する彗星自体をなんとかして街におちないようにします。 しかし落ちてしまうのを止めるのではなく、町民を避難させることを目的とするのが日本らしいなと。 シンゴジラにしてもこの映画にしても、どことなく311の事を彷彿とさせるんです。 もし、なんとも思ってなかった日常が突然の災害で失われてしまったら。あの時に感じた絶望感の中から、どうにか希望を見いだそうとする人が映画を作る人の中にこんなにもいた事を感じます。 そういえばドラマでも朝ドラ含め夜の民放でも311の震災を取り入れたドラマがわりとありました。でも、素晴らしい!と絶賛されたり共感するようなものは少なかった気がする。むしろ安易に扱うことで叩かれたり、自分の自己満足のために震災を使うなと反感をもたれたりしました。 朝ドラのあまちゃんだけはちょっと好意的な意見もありましたが、あの痛みを払拭するような爽快感はなかった。 たぶん、震災というものをダイレクトに扱われると、見る方は拒否反応をおこしてしまう。描き方によっては反発すらしてしまう。 でもシンゴジラ、君の名は。に関しては直接的ではないんですよね。 ゴジラ、彗星という別のものにおきかえている。 漫画でもデッドデッドデーモンズデデデデストラクションという青年誌の漫画が売れていますが、これも震災を彷彿とさせるんですけど原因は宇宙人。 要するにフィクションにして、そこから見る側が勝手に311を結びつけて想いを巡らす、という方が日本人の性質に合っているのだと思います。 もちろんそのフィクション部分の説得力や面白さがあってのことですけど。 思えば宮崎駿の風の谷のナウシカ、もののけ姫、千と千尋、どれも完全なフィクションファンタジーですが、伝えたいメッセージは現実の自然破壊問題だったり、失われた自然に対する畏敬の念だったり。現実のくらしの問題に結びつけて考えさせられた部分があった、それこそがヒットの条件なんだと思いました。 君の名は。に関してはもう一つ今までのタイムリープと違う点がある。それは能力そのものにちゃんと理屈があること。 時かけは未来人のもっていた薬、というまあ単純なものでしたけど現実味はない。 orangeや僕街に関してはなぜその能力が使えるようになったのか、などの理屈の説明はいっさいない。振って湧いた幸運くらいの感じもしてしまう。orangeは能力ではなく未来の自分から手紙がくるのですが、そのからくりや理屈の説明はいっさいない。 しかしこの「君の名は。」は魔法や特殊設定のように思わせておきながら、代々続いてきた神社の巫女であるということ。そのお役目と目的と世界観が、まあ感心するくらいしっかりしているんですね。 飛騨高山とされていましたが実際あの神社があるのかどうかは知りません。 でもその神道の考え方、結びでつないでいく、生かされているという感覚。自然を神とすること。 この設定がすごくちゃんとしているのです。 だからこそこの監督がポストジブリと言われているのではないでしょうか。 宮崎監督は神道の考え方に基づいて、古来の日本の良さを映画で表現しようとしてきた方ですから。そのアイデンティティに通じるものがあるのです。 細田監督もバケモノの子を見る限り神道が下地にある気はします。おおかみ子供も山の神として生きることを選ぶなど、考え方の根底にある気はします。 でもそこに「畏れ」がない。 日本の神は祟りもするのです。 細田監督はどちらかというと、人間の中にこそ悪があるというのが基本にある気がするのです。 だからこそバケモノ、ケダモノ、自然に正義があるような感じに描いている気がする。 でもあくまで共存していくものであって、どちらが正しいとも言えないという曖昧さこそが日本だと思うんですよね。 それが一番表現できていたのが宮崎監督であり、日本を表現してきた第一人者。 その後を継ぐようなカテゴリでエンタメを作れる人が細田監督と、新たに新海監督が登場した。 新海監督の中にも古来の日本の感覚を大事にするものを感じました。彗星は止めるものではなく、人々が避難するもの。 これがハリウッドとの決定的な違いです。 この映画は簡単に言えば、入れ替わりものとタイムリープと311の痛みを全部ぶちこんだエンタメと表現することができる。 最近の流行をどっかんどっかん詰め込んだ。 でも、それはエンタメ部分であって核となるのは「結び」の考え方、神道、そしてあの自然風景です。これがなければ始まらなかった。 欲を言えば、彗星がいよいよ落ちてくるという直前に、おとうさんに直談判にいった主人公がどうやって父を説得し信じさせたか、そこからの街の動きなど、一番気になる部分をごっそり省かれたところにモヤモヤ感が残ります。なんでそこを見せないんだよ、と。想像に任せるよりもエンタメとして爽快感を感じたい部分を省かれてしまった感じがする。 同じ意味で、父親と母親ももしかしたら入れ替わっていたのではないか、それをきっかけに恋愛をしたのではないか。母が死んでしまって性格や生き方や神を信じる事じたい否定してしまうほど愛していた父親もまた、主人公の男の子と同じような立場だったのではないかと想像できる。 出来るのですがあまりにも想像部分に任せていてモヤモヤしてしまう、そういうところはあります。 想像はできるんです。父は入れ替わっている時に「馬鹿にしやがって」と言われ「お前、誰だ?」と言った。 それは自分が経験していたからこそ目の前にいる娘の中身が違う人間だと気付いたのかもしれない。で、後から走ってきた中身が娘の主人公から、入れ替わって3年後の事を知っていること、だから自分達は死ぬんだと聴かされて納得できたんだろうと。 でもおばあちゃんにしろ主人公にしろ、入れ替わっていた相手のことや入れ替わり自体は記憶から消えて行くもののはず。じゃあ父もそうではないのかと。 そこをどうあのひんまがった性格になってしまった父を懐柔したのか。 あの巫女の家系が代々うけついできた能力が、彗星からの被害をさけるためのものだとしたら 前に一度落ちていた彗星から助けた時の巫女以来、誰もその能力をフル活用はしていないのかもしれません。入れ替わりも一瞬のことで、記憶からは消えていく。 そこらへんは物語の枝葉の部分ではあるけど、せめて父親との確執、和解の部分はもうちょっと親切丁寧にやってもよかったんじゃないかな〜。 とにかくやたら走っている(乳も揺れている)描写がサービスかってくらい多すぎたのも気になる。それを3/2くらいにして父にまわしてもよかったんじゃないか。 とはいえ細かい伏線の張り方や前半のテンポのいいストーリー展開。 それぞれのキャラ、とくに主人公の妹。友達の田舎っぽさ。とてもよかった。 都会の子の方の友達はちょっとBL感がありましたがwそれもサービスかな? シンゴジラに続いて、本当にいろいろ語りたくなる熱い映画がめじろおし。素晴らしいです。 PR
閉会式の日本のプレゼンショー、素晴らしかったですね!
正直、開会式にはAKBやEXILEや秋元康さんや地下アイドル使用みたいな噂を聴いていて そうなったらまあそれも日本の文化の一つとして大きなコンテンツだからいいのかな… と半ば不安に思っていたんですが 想像したものと全く違っていて驚きました! 何より冒頭の君が代の歌のアレンジが素晴らしくて! ちょっと宗教音楽っぽくなっていて、あの不協和音から醸し出される雰囲気は まるで日光東照宮の竹がずらーっと並んだ小道のあたりや、伊勢神宮や出雲大社 比叡山などの霊山を思わせます。 自然の中に日本の昔からいる「神様」を思わせる雰囲気がでていて あの君が代の音楽アレンジは、開会式でも使ってほしいくらいです!!!!! これも椎名林檎さんかな? カーネーションの朝ドラでも思いましたけど本当に才能あふれる方ですね…! 追記、君が代のアレンジは椎名林檎さんではなく三宅純さんでした。訂正してお詫びいたします。 個人的にアニメはぜひだしてほしいと思っていました。 まあ外国に通用するという意味なら、初音ミク、ガンダム、スラムダンク、ドラゴンボール、エヴァンゲリオン、ドラえもん、マリオ、あたりかなと思ってましたが キャプテン翼なの?でもまあそうか、スポーツものだし…。海外で昔は人気あるし。スポーツもので初めて必殺技の名前をつけたのがキャプテン翼だそうですね。 ドラえもんとマリオとキティちゃんをしっかり出してもらったのは良かったです! そういえば手塚治虫先生のキャラってこういうのに使われないなあ。 現在エンターテイメントの世界で第一人者として活躍されている方々によるチームで、本当に素晴らしかったです。 人を楽しませるという事にも注力し、今の人が楽しめるものを今のテクノロジーで表現した。 パヒュームの舞台でやってきた事が生かされているんだと思いますが やはり現場で活躍している人で作らないとだめだよね。 テクノロジー、アニメ、ゲーム、ロボット、冒頭の制服女子高生。 日本的なものがぶちこまれていました。 4年後のオリンピックはものすごくロボットやセグウェイやドローンが多用される事になると思います。もしかしたら初音ミクも。 いろんな事が急ピッチで変わって行きそう。 わくわくするショーでした! 開会式のハードルがあがってしまったけど、ぜひアニメやゲームと生身の人とテクノロジー、そして日本の神道の神秘性を融合させたものを作ってほしいです! 今回のショーで一番好きだったのは君が代のアレンジでしたので、 この路線でいってほしいなあと思ったりしました。 いやーあの国歌の音楽は本当に日本の神様の神秘を感じさせました 霊山にいる気分になったもん。 君が代ってグレゴリア聖歌みたいな宗教感がありますね。 わりと他の国の国歌がテンポのいい陽気な曲ばかりなので、スポーツで勝った時や鼓舞する時にはそっちの方が合っているのです。ゆっくりしたテンポでまったりと歌う日本の国歌はノリがあがらないというところも個人的にはあったのですが こんなに、日本という国を現した曲だったんだと改めて誇りに感じました。歌詞といい。 めちゃくちゃいい歌だったんだなあ。
菜の花の彼、62話。胸熱すぎる神展開。ネタバレ含みますので嫌な方はみないでください!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 前回、下記のように書きましたがラスト行を訂正いたします。 突然の状況変化やライバル(鷹人)のせいで窮地にたたされていく姫(菜乃花) ↓ ヒーロー(隼太)とライバル(鷹人)がそれぞれの立場から姫(菜乃花)を守ろうとする ↓ しかし姫の心に隙がなく病み始めるライバル、そこにつけこむ悪の洗脳により敵(烏丸)の手に落ちてしまうライバル ↓ 姫の力でライバルの洗脳をとく ↓ ヒーローとライバルが同じ敵にむかっていく ヒーロー(隼太)とライバル(鷹人)が共闘して同じ敵(烏丸)にむかっていく←イマココ ちょっと!!!!なんて胸熱な展開なの!!! 今まで会うたびに牽制しあうだけの二人だったのに(ちょっとお互いを認め始めていた部分はあるけど) 今回、共闘することによって新しい関係がうまれたじゃないの! しかもなんだかボケとツッコミの良いコンビ… ああ〜〜萌えすぎる。 やっぱり身体エリートなのは隼太なんだわな〜。かっこいい。 アクションシーンが今回もいい感じ。ヒーローの役割をきちんと果たしている。 そして縄をほどいてもらったとたんに この制裁ww ひどい。ひどいよ隼太wでもすっとした!鷹人は一発殴られなきゃならんと思っていました。 そのあとの二人のやりとりが面白くてね〜 なんか、今までイライラしてた分が爆発したんだろうなっていう隼太の容赦ないツッコミ、 だけど年下らしく丁寧語(ここがミソ!) それに対してえらそうな言葉で応戦するも負けている鷹人。 この二人おもしろい!今までが嘘みたいにくだけた会話をして、いい関係になるんじゃないかなあ。友達っていうよりいがみ合ってるコンビみたいな。 鷹人って俺様にみえてぜんぜん俺様じゃないんだよね 菜乃花にジュースそんなごくごく飲むなって言った時の菜乃花の意外な態度にもおたおたしてたし 鷹人は完全に尻にしかれるタイプです。 口ではえらそうな事言いながらいうこと何でもきいてくれる感じだよね(萌え) 今までライバル関係だった男の子二人が、好きな子のために共闘する。 こんな胸熱な少年マンガ的な展開、神すぎる! 絵もすごい活き活きしてる!人が活きている。 今回よかったのは鷹人の、烏丸に対する心の決意。揺るがない一途さがかっこいい。 苦しみを一つのりこえた恋愛を抱える姿が熱い。 そして二人の男の子の共闘。 それらとは違うすごい小さなことなんだけど、隼太が菜乃花のことを語るたった2コマもなんだかよかった。 菜乃花の、ちょっと吹っ切れたようなところっていうのは長所でもあり短所でもある。 それを理解した上で「まったくしょうがないなあ」って口調で語りつつも そういうところも好きって思ってそうなのがにじみ出てて。 「最初の時なんて…」と言いかけた隼太の頬は少し赤くなってて、完全にノロケモード入ってました。 2巻のラスト、まだ菜乃花のことが気になるレベルだった時から隼太は同じようなことを言ってました。印象と実際の行動にギャップがあってびっくりすると。 そういうところが気に入ってる風に、あの頃から言ってました。 菜乃花は菜乃花自身で隼太を振り向かせてきたんだなあ。 いよいよ文化祭のクライマックスを迎えそうな熱い盛り上がり。これでもかっていうくらいの盛り上がりをみせています。 さて、どうなるか。ぜんぜん予想がつかない。 でもこれから菜乃花と鷹人の関係、鷹人と隼太の関係が変わって行くことは間違いないと思うし 隼太が引っ越すのも変わらないと思うんだよね。 ただ、菜乃花がすっごく気持ちがぶれないので、ここから鷹人に恋愛の気持ちが向くことがあるのかないのか。鷹人との恋愛が過去のものとして昇華され、せいいっぱいの恋だったと思えた今。 鷹人の前では、隼太に見せてきたような「素の菜乃花」ではなかった中学時代。鷹人が見ようとしてこなかった部分もある。 でもこれからは違う。 今の素の菜乃花を、過去よりさらに好きになり恋した鷹人に、菜乃花は気持ちが変わるのか。 烏丸が引き金をひくのかもしれません。
ここ3話分くらいをまとめての感想になります。だから長いよ。
以下ネタバレ、何も知らないまま読んだ方がぜったい面白いので、嫌な人は本当に見ないで下さい!!!!!!!!! とうとうここまできた! 菜乃花と鷹人がお互いに過去を払拭できる瞬間が…! そして、今のお互いを見つめ合う瞬間が……!!!! これを、二人の恋の終わりととるか始まりととるかでこの先の見方は180度違ってきますが 私にはどうも始まりのように見えました。 もう、このシーン何回読み直したかわかりません。 渡されたハンカチのシーン、 小物を絡めた心理描写の作り方 鷹人の涙は、欲しかった菜乃花の言葉で溢れ出た浄化の涙でもあるし、嬉し涙でもあるし、自分の愚かさへの戒めでもあるし、なにより 今、目の前にいる菜乃花がもっと好きになった、改めて恋をしなおした涙でもあるわけです。 それよりもずっと目の前の菜乃花は 俺が思ってたのと違う 違って、もっと ずっと 俺が恋した菜乃花だ 鷹人〜〜〜〜〜〜!!!!!!。・゜・(/Д`)・゜・。 もう、こんなに純粋で、こんなに不器用で、こんなに一途なキャラみたことない。 ああああ… ハンカチぽすっの直前までのスローモーションのような緊張感がいいですね。 ここ数回はほんとに菜乃花も鷹人もいろんな表情を見せてくれました。 結婚したら結構尻にしきそうなしっかり者の菜乃花の顔や、幼い子みたいに拗ねた顔 鷹人のいっちゃってる顔→思ったのと違う反応に戸惑いどきどきする顔→迷い→覚醒、発覚、自覚 この表情の変化がほんとにお見事。桃森先生の画力たるや…。 61話の途中で「とりもどすんだ」と思っているところも、それ以前の取り戻したがってる顔とは違って生気が戻ってるんですよね。目に迷いがあるのがわかる。 変化といえば隼太もすごくて、ここにきて身体エリートが生かされてきた! 制服を準備して、菜乃花が1巻でしてくれたように自分も、と思っていたであろうに 烏丸の方が上手だった。 でもまたさらにそこから這い上がって、今の俺がいかなきゃっていう思いで走り始める隼太がほんとにかっこよくて。 正直、私は58話までを読んでて、多分制服に着替えた隼太が菜乃花の目の前に現れて、1巻の逆パターンをやるんだろうと思っていました。 でも、そんな安易な展開ではなかった!!! さすが、と思いました。想像したよりずっと良くて、さらにみんなの成長がみられた。 今を見つめ、今の自分がなんとかするんだっていう想いは この時、鷹人と隼太がリンクしてるわけです。二人とも「今」をみつめている。 ぜんぜん違う場所で、ぜんぜん違う立場で。 さらにいうと、菜乃花も「今」をみつめているからこそ鷹人にあの言葉を言えたわけだしね。 3人の想いが交差して同じところに向かってあがっていく様はとてもよかった。 ここまで読んで、58話がとても重要だったんだと気がつきました。 ただ文化祭で可愛い素の顔を見せて、2人のいちゃいちゃが可愛らしいだけの回ではなかった。 菜乃花がこう言ってます 隼太くんが笑ってくれた分だけ 私は私のことむやみに責めなくなった 私は私のこと信じてあげられる まあこの回は、隼太は烏丸の毒牙におちなかった、という回でもあったわけですけど それよりあそこで菜乃花は、強くなり過去の自分も今の自分も受け入れてることが布石として表現されており だからこそ鷹人に対しても緊張や引け目がなく接する事ができ、 今回のセリフが言えた。 隼太と会って変わった今の菜乃花が鷹人の目を覚まさせ救うことができたんです。 そんな菜乃花に鷹人はまた恋をしてしまった。 皮肉です。 鷹人がいくら近い距離にいて、物理的に菜乃花を守ってきても 近くにはいないのに菜乃花の心を守っている隼太にはかなわなかった。 これまでは。 たぶんこれまでの流れや伏線の張り方からして、隼太は本当にアメリカにいくんだと思います。 もう12月の初めにはいなくなってるはずだし。 彼がいない間に鷹人と菜乃花がどう変わるか、というのがここからのストーリーの軸じゃないのかな。 これからの鷹人は物理的にではなく心も守れると思うからです。 そして菜乃花も、そんな今の鷹人をみる事ができるし、今までは躊躇していたような優しさを与えることができる。 本当に遠く離れた隼太は心しか守ることができない、さてどうなるか。 烏丸のなげかけた「好きってどんな気持ち?」はまだ3人に試され続けるはず。 それにしても菜の花の彼、第二部は通しで見ると非情に少年マンガ的な構成になってるなと思います。 ヒーロー(主役)=隼太 姫=菜乃花 ライバル=鷹人 悪=烏丸 突然の状況変化やライバルのせいで窮地にたたされていく姫 ↓ ヒーローとライバルがそれぞれの立場から守ろうとする ↓ しかし姫の心に隙がなく病み始めるライバル、そこにつけこむ悪の洗脳により手に落ちてしまう ↓ 姫の力でライバルの洗脳をとく ↓ ヒーローとライバルが同じ敵にむかっていく←イマココ ね、完全に少年漫画テイストなんですよ。無いのは天下一舞踏会ですが。 けど基本にあるのが恋愛という大きな軸で、それぞれの変化の心理描写をしっかり丁寧に追っているから少女漫画たるわけで 鉄骨先生はもしかしたら少年マンガの方が根底にある方なのかもしれないなあ。 リアルな恋愛物語として共感できるのは1部ですが、物語として面白いのは断然2部だと思います。1部と2部でまったく別の作り方をしている。 だからこそ菜の花の彼の次の連載が、もしかしたらちょっと変わった設定での恋愛かもしれないなと思ったりするわけです。SFやファンタジーもありえるし。 とはいえ、菜の花の彼はまだまだあと数巻は続くと思います。 この烏丸の決着がついたとしても、鷹人と菜乃花の関係はここから始まりそうだし。 花畑の約束の伏線が、この文化祭の教室でまとめにつながるとは思えません。「本物の花畑じゃなくてもいい」と言っていたのだから途中経過でしかないわけで。 先がよめない物語、まさにその通りです。 状況もですが何より心が変化していく物語。その変化の過程を丁寧に追う物語です。
この夏一番の話題作、もしかしたらヒットになるかもしれないシンゴジラ見てきました。
以下ネタバレ含みますので、映画を見ていない方は見ない方がいいです。 とにかくもう見に行くべきとだけいっておく。 日本映画がここまでやれると思ってなかった。 いや〜〜〜〜すごかった!!!面白かった!!! 映画を見る前はシンゴジラのシンって 「新」だと思っていました。 で、見た後は「真性ゴジラの真」「神の存在であるゴジラの神」「進化の進」 「心」「芯」「震」「津」「辛」 ほんとにいろんな意味のシンがあてはまるなと思いました。 すごくいいタイトルですね! 第一形態からだんだんと変化し、進化していくのはちょっとゲームのラスボスな感じもうけます。 でもあのゴジラ一体で生物としての変化、進化をすさまじいスピードでおこなっているとも言える。 ものすごい恐怖です。 人知がおよばない。 そういうゴジラに対して日本とは比べ物にならない破壊力のミサイル攻撃をする米軍… しかしこれも効かない。 最終的におこなわれた人海戦術ともいえるヤシオリ作戦は 「武器」らしい武器がビジュアル的に使われていないところが もう、ものすごく日本らしいと思いました。 新幹線、在来線、ポンプ車。そして薬品。最終的に動かすのは人なんです。 このラストを見て福島の原発に対して尽力してくださった自衛隊のことを思い出した人は多いはず。 いろんなメッセージがこめられている。 日本てこういう戦い方だよ、そうだよって思いました。 とにかく官僚のしゃべりが早口だし、専門用語もたくさんで ま〜〜リアル感がすごいのなんの。でも理解できないわけではありません。 政府が災害に対してどう対応しているのか、国民に対して自衛隊はぜったいに砲を向けてはならないというセリフは、なんとなく頼りにならない総理大臣の唯一の信念でsのシーンは良かったです。 あと核をおとすという結論を容認した官僚のセリフ 復興には諸外国の同情が必要なんだというのはぐっときました。その通りなんだよ 彼も彼の立場で日本の未来をみている。信じている。 でも、そうではない方法で食い止める事ができた事こそ、素晴らしいラスト。 とにかく随所にちりばめられたいろいろなセリフや思想、やりとりが重くてリアルで複雑で ほんとに見応えがあります。大人向けの映画です。 この映画はヒーローがいない。長谷川さんがまあ一応そうかなという感じではあるものの 彼のおかげでこの窮地を脱せたわけではない。 いろんな人が力を合わせる事でなんとかなった。 「次のリーダーがすぐ決まるところが強みだな」っていうセリフがあるんですけど 逆に言うとリーダーがいないんです。 つまり日本って、誰かヒーローが助けてくれたりなんとかする思想じゃない。 団体戦が強い国というのが特徴です。 スポーツにしてもそう。サッカーもヒーローがいるわけではなくチームワーク。 これが本当の日本の強みなんだよなと再認識させられました。 ただこれも今後はどうなるか。移民を受け入れ、外国人労働者を増やし、多国籍の色が強くなってきた昨今の日本は この映画のようなチームワーク感をどんどん失っていってるのかもしれません。 だからある意味、理想のようにも感じました。 ものすごく辛くて厳しい現実をつぶさにえがいたリアルな部分と、過去からある魂や理想をえがいた部分がバランスよくて とてもいいエンターテイメントになっていると思いました。 こんないい映画に出会える事はそうそうない。 正直、私はエヴァンゲリオンの映画を見はしたものの、意味がわからずポカーンとなりました。 1はいいとして2、3?なんてもうわけがわからない。 その庵野監督が作るものということで、あまり期待はしていなかったのです。 けどまあ日本のうみだした悲しき怪獣ゴジラだし、話題作だし見に行ってみるか…という気持ちでした。 ところがこの出来。素晴らしさ。一般の人も楽しめるすごいエンタメでした。 ハリウッドのゴジラには悲しさがなかったけど、日本の、そしてこのシンゴジラにはちゃんと哀しみがありました。 ここのところ公開される特撮やアクションものの映画はどれもパッとしなかった。 それは映像やお金の掛け方の問題ではなく、ひとえに脚本に問題があったのだと思います。 じゃあアニメならいいのかというと、千と千尋以降のジブリやバケモノの子の細田監督は個人的に好みではなく、なんといっていいのか想定の範囲を超えなかった。 新しい発見や考え方、斬新さ、ひたむきさなどがなく、予定調和に感じていたのです。 ゴジラも最後は助かるんでしょ、みたいな感じで予定調和と言えばそうかもしれません。 でも一人一人の感情が予定調和ではないのです。 群像劇をこんな素晴らしい形にできたものは他にあまりない。 いろんな事を考えさせる素晴らしい脚本、そして映像だったと思います。拍手! |
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