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2018-02-11 21:38

愛が死ぬのは君のせい 桃骨コンビのどえらい連載が始まった!

桃骨コンビの連載第2作目「愛が死ぬのは君のせい」が始まりました〜〜!!
さっそく感想です。
普通の学園ものはやらないだろうな〜とは予想してたけど
正直、想像していたよりずっとエンタメでずっと面白かった!そして衝撃的でした!!!
これ少女漫画でやるのは結構画期的なんじゃない!?
一言で言うとジャンルはSFファンタジーなんです!

1話ってだいたいなんとな〜くキャラが出てきてこれから物語がはじまるよ〜みたいな感じなんですが
もうこれは1話から面白いと思いました!
菜の花も1話だけでよみきりみたいな充実感があったんですが
これはよみきり的な感じはないけど1話だけで話が大きく動いて、起承転結が存在しているんです。その上でどうなるの?という引きがある。
このあたりジャンプなどの少年マンガの第1話の作り方を思わせます。
少女漫画だと田村由美先生のBASARAの1話目を思い出しました。1話で話が動いて大きな事がおこり、どうなる?と思わせるみたいな形。
やはり鉄骨先生のストーリー作りはうまいですね。
菜の花の特徴でもあった心理描写の丁寧さもちゃんと入ってるし。

そんでもって桃森先生の絵!!!画力すごくないですか?
菜の花が静の絵柄だったのに対して、今回は完全に動の絵柄です。
動いているし、表情が豊かだし、活発だし、何よりアクションがいっぱい。
作品ごとに絵柄をちょっと変える先生なんですが、今回の絵はかなり上手く感じました。活き活きしてるし、主人公がくるくる動く子だからかな。綺麗というよりかわいい系だしね。
友達もなんだか面白い感じです。
顔はもちろん綺麗だし表情豊かなんですけど、身体がちゃんと動いていてしかもデッサンしっかり、自然に描けている人は少女漫画では少ないと思うんです。
だいたいの作家さんがちょっとお人形的というか、棒のようにグラビア的に立っている絵を描くのが少女漫画、って感じがするんですね。
でも桃森先生の今回の絵はアクションが多めで、躍動的。画力の下地がかなりしっかりしてるからこその絵を活かしてる。(だからこそ菜の花の時もちょっとエッチなシーンが非常に臨場感あったというかリアルで良かったんですけどw)
今後もこういった動きの多い、アクション多めの展開になっていくのかもしれない。
男子に関してはもう美形で言う事ないですね!てかちょっと鷹人さん入っててモロ好み…(じゅる)
でも鷹人よりひねて無くていい子っぽい(今のところは)。不器用なところとクールなところは、隼太というより鷹人タイプかな。
この子がずっと抱えてきたものがあまりに大きすぎて、それがどれだけ主人公を守ってきたかって考えると
切なくていい男な感じが満載です。
なのに…!!



割れたよ!!!!!



衝撃的すぎる。
割れたのを力ずくで「パシィン!」とくっつける主人公の勢いも好きですw
何も言えなく怖くて固まるのが普通の女のコって感じですが
そうではなく行動してしまうあたり、この主人公のキャラが如実に表現できてると思いました。
なんか好きだなあ!
そこにのっかるモノローグも美しくて切なかった。
思えば序盤で出たアームレスリング部も面白ギャグシーンではなく、ちゃんと伏線になってるんですね。
たぶん子供の頃の事件で、あの力を授かったか残ってしまったかなんだろうな。

今後、一墨がどんな風になるのか気になりますが、最後に乗っ取った奴は
一墨とは真逆のキャラっぽい。これがどんな存在になるのか。
主人公の愛生と、一墨という一人の中に存在する二人との三角関係になるのか(という形式自体変わってるけど)
はたまたもっと壮大なSF物語になるのか
どちらにしろ恋愛はちゃんと主軸として存在する物語になりそう。
ラブコメとして始まってるけど、後半の展開や見せ方の緊迫感、シリアス展開から見るとラブコメだけでは終わらなさそうな感じといい期待しかない。
主人公が能動的なので、展開も早そうです。
でも切ない要素も多分にあって、これもしかしたら泣ける系じゃね?とも思ったり。
ラストのキャラが一癖ありそうなので、愛生と一墨の関係や会話がどうなるかも含め、2話からが楽しみです!


タイトルが「愛が死ぬのは君のせい」ですが
主人公の名前は愛生(あおい)
そして幼なじみの男子は逢沢 一墨(あいざわ いすみ)
主人公は名前に、男子は名字に「あい」が入ってる。
ということは死ぬのは主人公とは限らず男子の方かもしれず。さらに主人公は愛を生むという名前。
タイトルだけにしても愛という精神的なものが死ぬという意味なのか、実際に体が死ぬのか。
君のせいの君とはあの光のことなのか?
いろいろとまた考察したくなる物語になる予感がします。


追記
前号の予告のカットと、主人公の髪型が変わっていますね。
今回はその髪型だけを変え、色は完全に全体を変えたものが雑誌表紙にカットとして使われていますが
それもなんとなく本文のキャラのイメージと違う。
扉のカラーは完全にイメージ一致なんだけど。
これは予想でしかないですが、もしかしたら予告を描かれた時と、いざ本文を作ってからではキャラやストーリーが変わってきたのかもしれない。
もしくは急遽変更したか。
カットの方はどちらにしろ愛生がおとなしくて大人っぽい感じなんですよね。
でももっと活発でくるくる動く感じです。髪型もおとなしくないw
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2017-11-27 06:57

菜乃花のこと…これがラストの感想。

これがきっと、「菜の花の彼」感想のラストになります。
14巻という長編だったけど先生方の連載休みがすごく少なくてものすごいちゃんとしたハイペースで発売されていた為、2014年の4月に1巻、2017年の9月に14巻でおよそ3年半という
少女漫画長編にしては意外と短い連載期間だったんだなあと今更ながらに気付きました。
その間、すごくワクワクして次が楽しみな時間をすごしてきました。
終わっちゃってからしばらくロスになっていたんだけど、この感想をもって私もこの漫画のけじめをつけようと思います。

















菜乃花のこと。

私、この菜乃花という主人公ってかなり異端な主人公だと思うんです。
始まった時からその違和感は少しあった。
友達がいても心を開いていない、一人で行動していて平気。悩みを人に相談しない。何を考えてるか分からないと言われる。
これだけ書けば、そういうちょっと変わった女のコという設定なんだろうなと思うでしょう。数年前から流行っているぼっち設定みたいな。
でも違うんです。読んでみると、ものすごく「リアル」なんです。
こういう子いるし、特別な設定に思えないくらい、普通の子として描かれている。
ぼっちな主人公を面白く見せるというタイプの漫画ではないんです。空気感がリアル。

かといって少女漫画の主人公らしい「いい子」というのではない。
例えば普通の少女漫画なら、自分の事を好きだと言ってくれる他の男子に対して、「好きになってくれてありがとう、でも気持ちにはこたえられない」と言って断ったり
もしくは二人の間で揺れている時ももう一人の好きではない男子に対してだって思いやりを持つ。それが少女漫画の主人公。つまり博愛なのです。
でも菜乃花は違う。鷹人のことを徹底的に隼太を惑わす「敵」と見なしていた時もあったくらい。
隼太のことを好きな時は、他の男子のことを全く見ない。
鷹人のことを好きな時は、同じように他の男子のことを見ようとしなかった。
ものすごく残酷なんです。
まったく博愛じゃない。
全体を通して、私は菜乃花という存在は、一つの作品の主人公ではなく
女の人が本気で恋をした時どこまで残酷になるか、というものを具現化したキャラだと感じるようになりました。
11巻で落ちる時、手を自分から離す決心をした理由は隼太にしかなかった。あの瞬間でさえ鷹人のことを全く考えていなかった。
自分が手を離す事で救おうとしたのは隼太のことだけなんです。

菜乃花は「いい子」じゃない。
少女漫画の主人公らしくもない。
だけど思いを寄せる相手にとってはとてつもなく一途であり、可愛らしく、自分だけに見せる表情をたくさんくれる。
少女漫画の男キャラで、ヒロインだけを好きで他の女には冷たいっていうタイプは鉄板的に人気が出ます。
が、ヒロインがヒーロー以外には冷たいっていう設定はほぼ無いと言ってもいい。
逆に少年マンガで主人公の男の子が、ヒロインにしか優しくしないというタイプがいないのと同じ事です。
そして少年マンガのヒロインでは主人公に対してしか喋らないとかえこひいきをするキャラは普通にいます。
つまり男向け、女向けそれぞれにおいて同性の主人公はみな博愛なのです。
みんなに好かれ、みんなに思いやりを持つ主人公の方が、感情移入して読んでいる読者にとって気持ちがいいからです。

だけど菜乃花は少女漫画というジャンルでその鉄板を破っている。
ある意味ラストまで隼太しか特別ではなかった。女友達でさえ大切な人という位置との壁はまったく超えないのです。
私はラストのメモ帳を見て安堵の涙を流した菜乃花で、ブツッと切るような終わり方をしたのも挑戦的だなと思いました。
これは私の勝手な想像ですが、この作品を通して
「恋愛とは究極的にいうと他者の排除である」という事を突きつけられたと思います。
みんなが好き、みんなに優しくしたい、人を好きになると優しくなれる、人を愛すると満たされる、とかそういう綺麗な部分を描いた漫画は沢山あるけど
残酷な面を強調しながらも恋愛物語としてワクワクさせられたのは初めてでした。

これは菜乃花が2部から主人公ではなかったからこそ出来た手法なんじゃないか、とも思います。
2部は鷹人が主人公だった。
報われない恋に何度もしがみつき、やり直し、どうにかならないかと諦められずみっともなくすがりついて、
相手の為にその恋を手放す選択をするまでの物語。
手放した後はスッキリ爽やかになるわけじゃない、忘れられるものでもない、友達に戻るなんてことできるわけない、存在も消せない
こんな風にたった一人で抱えて生きていくしかできないものなんだ
という事もすごくリアルだった。

桃森先生はハツカレで初々しい学生の頃にありがちな恋に恋する感じ、まだ異性といるより友達といる方が楽しい年頃の恋と
悪ラブでは人を愛することで救われることをマリアで、人の幸せを願う恋を神田優介で描かれたと思います。
いわゆる少女漫画の綺麗な部分です。
でも菜の花の彼は鉄骨先生が原作。桃森先生の作風とは真逆です。
これも勝手な想像ですが鉄骨先生はかなり恋愛経験が豊富な方なんじゃないかと。そしてその話の構成や作風も少女漫画というよりは青年漫画に近い。
だから所々リアルに感じたし、突き刺さったし、ちょっと今までにないような読者に考えさせたり読み取らせる感じがあった。
これが、菜の花の彼が好き嫌いの別れる作品であった理由じゃないかなと思いました。

ストーリーの構成や心理描写、伏線の置き方と回収は近年の少女漫画であまり見ないくらいよく出来ていたし、鷹人というキャラに至っては
熱狂的なファンがつくくらい魅力的で唯一だったと思います。
けれど同時に鷹人が嫌いだという人も少なからずいて、それくらい個性があった。
作品の出来からして私はもっと売れてもよかった作品だと今でも思います。
もちろん人気作でしたし、2017年の書店年間売上ランキングでは集英社少女漫画の中で菜の花の彼シリーズが6位という売れっ子。
最終巻の発売月はいろんな電子サイトで少年マンガ含めても1位をとったりしていました。
なので十分それなりに人気はあったと思いますが、私はもっとたくさんの人が知っていてもいい漫画だと感じます。

お二人の次作がどんなものになるか分かりませんが、学園内でやってる恋愛だけにとどまらないような物語を期待してしまう。
人の気持ちの機微をもっとダイナミックに描いてもいいと思う。
ていうか夏の終わりとともにこの連載が終わったので、もうそろそろ3ヶ月が過ぎる。
なのにまだ新連載が始まらない〜〜〜!!!
何がショックって付録につく来年のカレンダー発売号に桃鉄先生の作品がないこと!
菜の花も終わってるから当然ないし、新連載もまだだから載ってない。
カレンダーってすっごく楽しみにしてたのでものすごく残念です。カレンダーに間に合うくらいで新連載してほしかった、というのはちょっと酷すぎますかねw
まあ人によっては前作から1年とか空ける方もいらっしゃるし、マーガのレギュラー先生方の連載と連載の間休みの平均は5〜6ヶ月くらいなんで、始まるのはもう少し後なのかな。
早くまた楽しみが増えてほしいです。
その作品にハマったらまたこうして感想を書く日々がやってくるのかもしれないな、と思っています。

2017-09-29 11:52

ナノカレ最終回、感想第3弾。隼太について

ナノカレが終わった事で気持ちがなんか脱力したっていうか、しばらく漫画を読む気になりませんでした。が、コミックスの最終巻が出てちょっと復活。
久々に感想書こうとおもったらもう1ヶ月も空いてたなんて…。
以下ネタバレありです。























コミックスで描き足しありました!鷹人の補完だった!嬉しい〜〜〜!!
このたった4pがあるのと無いのとでは読み味が結構変わりますね。これが雑誌掲載時にもあればなあ。
私が想像していたのは、烏丸のお葬式の帰り道?の鷹人が菜乃花をみつけるシーンに、鷹人のモノローグがのせられるかもしくは鷹人の独白のシーンが入るというものでした。
が、その前の病院の屋上で、隼太との会話の続きと、そこに鷹人のモノローグが足されてました。
この隼太と会話するっていうのがすごくよかった。
「悪い男になった気分だ」っていうのは隼太の悪意のない自嘲だと思うんです。自分のエゴを優先して、一度決めて去った事もなしにして
もう一度菜乃花の前に現れ、なおかつ自分を信じろと言う。俺は落ちないと言い切る。
これってもう、「俺を思い出せ」と同義語ですね。
これくらいのエゴは隼太にとってもう、すごく、すごく悪い男になった気分なんだと。
今までの自分はしなかったくらいに、エゴを出したと。
たしかにそうなんだけど、でも鷹人のそれに比べたら、今後の苦しみも含めて鷹人が「はっ」と笑うくらいのものなんですね。
けれど、隼太にとってはとても大きい変化。
こういうところも含めて隼太は隼太なんです。
健全で、まっとうで、ヒーロー。文句なく。
最後までぶれなくそうだった。
そんな隼太であることをまるごと受け止めて「むかつく奴だと思って」って笑える鷹人も
「綾瀬さんはあなたを好きでい続ける」と覚悟を決めてる隼太も
どちらもお互いがお互いらしくいる事を認め合って終わった感じがして、とてもよかった。
友情じゃないんだけど、ライバルとして対等になったというか。
隼太は鷹人の一途さや自分の気持ちに正直になることや、たとえ悪になっても望みを叶えようとする情熱を
自分の一部になるくらい学べたと思う。
それは菜乃花に恋した事からと同時に、鷹人からも学んだ気がするなあ。

そしてラストの隼太の部屋。
9巻で菜乃花が初めて隼太の部屋に行った時と同じく、何もない。固執が見られない部屋。
なにもかも手放して持ってこない、そんな事に自分自身が気がつかないくらい当たり前になっている中で
片隅にそっと存在していたもの。
…この花畑の回収、本当にすごくよかった。

そこで、私ちょっと考えてみたんです。
最終回のすぐ後に感想をブログにアップしたんですけど、その記事の返答という形で
あの終わり方があっさりしすぎていて、あの後の二人のラブシーンとかが欲しかったという意見を私のサイトのメールフォームにお一人からいただきました。
その方と少しやりとりをして、キスシーンくらいはあってもよかったかもねと言ったりしてたんですが
今はちょっと考えが違います。
もし、あの後に菜乃花が「花畑みたい」とだけ言った言葉の意味を懇切丁寧に説明して
それに感動した隼太が菜乃花を抱きしめ、キスして終わったとします。
…それだとなんか、過剰だなって気がしたんです。
なんとなくですが菜乃花はあのあと、説明もせず「なんでもないの」といって涙をさっと拭いて笑うんじゃないかな。
心の中に鷹人が残っていても残っていなくても、もう隼太がいない一人のところでひきずられそうになっても、不安になることはないから。
そして隼太はその花畑の意味を全部は理解せず(だって自分の寂しさに自覚がないから)
あいかわらずどこかの花畑に連れて行こうとしてるんじゃないかな。
菜乃花はぜんぜん違う気持ちで、約束を果たすっていう意味でもなく、ただ、新しい気持ちでその花畑を隼太と見るでしょう。
だから、あのラストのすぐ後で隼太が感動するっていう事に結びつかない。
泣いてる菜乃花を慰めるっていう意味でびっくりした隼太が菜乃花を抱きしめようとするかもしれない。でも、菜乃花はもう涙を拭いた後だから
「だめだめ、カーテンがないから!」とか言って照れたりして。それくらいなんじゃないかなあって思ったんです。
なんとなく、隼太を感動させるための押しつけを見たくないっていうか。
あれを花畑だと感じた事は、菜乃花の心の中だけで咲いたもの。
そこで終了しているのが美しい気がしたんです。
隼太と共有してほしくない気がしたんです。
だからあそこでぱっと終わったんじゃないかな。
イメージとしては、最後のモノローグのあと画面が消えて、映画のテロップが流れる感じ?

12巻と13巻は鷹人ファンにはとてもおいしい場面がいっぱいでした。鷹人もかわいくて。
そして14巻の鷹人はこれまでで一番優しい顔をした。
けれど隼太は、葛藤と、ずるさと、冷たさ、苦しみ、大人の男の顔、中学の時の顔、最後にまた戻ってきたあどけなさ
いろんなものが入ってた14巻だったなと思います。

私は鷹人ファンだからどうしても鷹人を贔屓に見てしまうけど、それでも隼太はヒーローだったなと思います。
そのまっすぐさや健全さが残酷なくらいに。
ずるくもなったし、我も強くなったけど、それでも健全なんです。
彼はもう菜乃花を絶対離さないでしょう。身体エリートな彼はけっこう早く菜乃花と学生結婚なんてしちゃいそうな気がするw
そして子供は5人くらいいそうな気がする。日曜は車で家族旅行とか。自宅でバーベキューもしそう。ああ…幸せな家族の図しか見えない…。
けれど社会で活躍し出世していく気もするのは、菜乃花と恋をし鷹人と出会い、多少なりともずるさや我欲を培ったから。
そういう意味で菜乃花と隼太はお互いを高め合えるカップルかもな、なんて思ったりしました。
鷹人は菜乃花がいなくても出世はするでしょう。ただ、彼が幸せな家族を持つ為には菜乃花のようなタイプではなく、変化する前の中学時代の隼太のようなタイプの女のコがいいかも。


次でナノカレの感想も終わりかな。菜乃花について書きたいなと思ってます。

2017-08-28 03:56

ナノカレ最終回、感想第2弾。鷹人について

次の号の発売が近づいていますが、信じられない事にもうナノカレは載っていないんですね…。
もう菜乃花、鷹人、隼太に会えないんだと実感してきた今日この頃。すごく寂しい。
ああ、これがロスってやつか…。…。
次号からマーガを買わなくなってしまいそう。でももしかしたら何かちょっとでも、カットでも載ってたりしないかなという期待があって買ってしまいそうw
では感想第二弾。今回は鷹人について書こうと思います。以下ネタバレあり
































鷹人が菜乃花と結ばれることはないな、という想像は私は結構前からしてたんですけど(このへんは以前のブログの最終回予想などの感想をご覧下さい。)
ああ、もう決定的にこの恋は終わりを告げるな、と確信したのは
最終回の1回前でした。

菜乃花のすべてを手に入れたい鷹人。それは自分の事を下劣だと思っても
後悔の涙を流しても変わる事はなかった。菜乃花への執着と自分の欲、それだけは手放す事ができなかった。
そんな鷹人が、菜乃花を殺せるわけがないんです。
今回の殺すという意味は、今の菜乃花を抱いて、隼太を思って怒る過去の菜乃花を消してしまう事。
自分に見向きもしなかった菜乃花を消してしまう事。
全部を手に入れたいという鷹人の願いは、菜乃花を殺せない鷹人が
永遠に叶えることのできない願いなんですね。

鷹人が我を忘れてしまうくらい情熱的なキスとラブシーンをくりひろげた時に、菜乃花がすぐに抵抗しなかったのは
鷹人を好きだという気持ちも本物だからだと思う。
だって今の鷹人を好きな菜乃花にとってはその行為が嬉しい事以外に何もないもの。
ただ隼太が好きだという菜乃花は抵抗する。
二つを抱えられない菜乃花は、どちらかを殺してしまってくれなきゃ、どちらにもいけないと思ったのかもしれません。
ある意味で「殺して…」という一言は、菜乃花の鷹人に対する最大の告白であり
最大の好きの気持ちの表れです。

…なんてドラマチック!なんて情熱的!
私はこんな告白を見た事がありません。すごく熱くて、すごく悲しい。
自分をすべて捧げるような告白だと思いました。

でもこの告白はきっと隼太には絶対にしない。もし隼太が鷹人の立場だったら
菜乃花は隼太に対してはきっと「あなただけを好きでいられるように、何もかも思い出させて」
って言うと思う。
隼太はそういう事を受け止められるし、結果として自分が選ばれなくてもダメになってしまう隼太じゃないと信じてるところがあるはず。
けど、菜乃花と鷹人って似ている。
自分のすべてを捧げて、相手の思いも全部ほしいと願う激しさが
お互いにある気がするんです。

菜乃花と鷹人は似ている。それがずっと確定として表現されてはきませんでした。
最後に鷹人自身がそれを口に出すという事が
二人の終わりを告げているようにも感じたんです。
永遠に叶わない願い、それは一度心中未遂をして出来なかった過去があったからこそ出た答え。
何度やりなおしても、いきつく答えは同じなんだと悟ったから。
だから鷹人は
「好きだよ、今のお前も、俺に見向きもしなかったお前も」
っていう最大の告白をして、このシーン自体がもう鷹人の恋の終わりだと思いました。

ただ、もし思い出した上でそれでも俺を好きだった気持ちを忘れずにいてくれたらーーのその先と、鷹人のその答えが最終回になかったのが気になったんです。
それが足りない部分だと思いました。
でもこれって数ページあれば出来る事なんですよね。
だから烏丸のお葬式帰りの鷹人のシーンがもしかしたらもう少し長くて、そこに鷹人の思いが入るのかと思いました。
描き直す部分はここじゃないかなあ。もしくは違うシーンを足すのかもしれませんが。

あ、最終回の喪服は烏丸のお葬式の帰りか行きのシーンですよね。
でもたぶん鷹人の恋の終わりも意味している。
鷹人自身が自分で終わらせた事を意味しているんだと思います。(あの鷹人がだよ!)
だからこそ、最終回の一つ前が鷹人の気持ちの山場なんだと感じました。鷹人ファンとしては最終回の隼太の花畑ラストより
この1回前の鷹人の告白シーンで泣いてしまったですから。
(もちろん花畑のラストはすごくじ〜んとしました)
菜乃花の告白も、悲しいけどすごく素敵だと思った。こんな風に愛されたこと、きっと鷹人は経験がない。
それがどんなに残酷なことかを知ることも。


だからこそ、思い出した後の菜乃花を苦しめない為に、一度も姿を現さなかった。
それは鷹人に出来る最大の優しさ。
皮肉なことに中学時代にちゃんと言葉を交わして終わることなく離れた時と同じようにフェードアウト的な終わり方をしたのです。
でも意味合いはまったく違う。そこに優しさがある。
別れ話をしっかりして終わらせる事が正義みたいに言われる昨今で、そうではない、相手を思うが故の静かな終わり方を見ました。
会ってしまったら菜乃花を取り戻したくなる自分に勝てる自信が、ほんの少し無かったのもあるかもしれません。
そして中学の時は終わったと思っていたのは菜乃花の方で、鷹人はまだ終わってないと思っていた。
今は逆で、鷹人は終わらせなければならないと思っている。でも菜乃花の中では鷹人への気持ちが隼太への気持ちと同時に続いている。
会わない以外の選択肢が鷹人にあるわけがない、一番優しい方法が「会わない」なんだから。
会ってしまった後の苦しみを知っているのは、誰よりも鷹人自身だから。
ものすごく優しく、ものすごく成長したと思う。

…でもだからこそ、鷹人の優しさが現れたようなモノローグがほしかったなあ。
また上記の繰り返しになりますが、たった数ページで済むことなんですよね。
柱で先生がおっしゃっていた、コミックスで4ページ描き足すというのはどう考えても鷹人の気持ちの補完だと思います。
とかいって違ったらどうしようw隼太と菜乃花のラブラブだったら…まあそれでもいいんですけど、いや鷹人の気持ちの方が絶対入れるべき!(贔屓w)



鷹人は最後まで美しくて嬉しかったです。気持ちも、その恋も美しく、そして醜さも愛おしかった。
次回の感想は隼太か菜乃花のどちらかについて書こうかなと思っています。





2017-08-19 16:22

菜の花の彼 最終回!

はあああああああ終わってしまったあああああああ!!!!!!!
最終回、以下ネタバレ含む感想第一弾!
感想は今回だけでなく数回にわたって書きますので、まず第一弾。
3回くらい読みました。その後の興奮冷めやらぬ感じでとりあえず!





























私の予想ってほぼ当たってたんじゃないか???!!と思う感じの最終回でしたが
花畑問題をどうするんだろう、って事だけが心にひっかかっていました。
それがこんなまとめ方をもってくるなんて
凄く意外で、想像を超えるものだった!すごくよかった。
さすが、とうなりました!
うそ、これ伏線だったんだ??と思うところが伏線になっていてそれがなんと
2話目からもうすでに用意されていたものだってことに驚愕。
正直、あの鷹人と見た花畑を超えるものなんて実際には無いと思ってたから、
あるとしたら同じマミー牧場でものすごく晴れた花畑を見るという想像をしてたけど
でもそれって代わり映えしないし、隼太の底が浅くなってしまうなあって危惧してた。
それがこうきたかっていう!
ああ、約束って、こうやって紡いでいくもの、心に留めておくもの
そして、叶えてあげるんじゃなくて受け取り側の気持ちで繋がっていくものなんだって。
この終わり方、伏線の回収の仕方はすごかったです。
じ〜んとした。熱くなった。深い。


そして菜乃花を助ける為に隼太と鷹人がそれぞれ違う場所で共闘するのもよかったな。
烏丸は結局最後まで望みが叶わず、顔を見る事はできない。
それでも3人の本当の願いは同じ。
「綾瀬さん」と名字で呼ぶのが隼太だけしかいなかった事も見事に効いてます。


最後の菜乃花の涙は、隼太への気持ちが確定した安堵の涙にも見えるし、鷹人との別れに対する寂しさや悲しさにも見えるし
どちらの好きという気持ちも抱えたままなんだ、っていう感じもする。
このラストの菜乃花の涙と表情をどう捉えるかは、読み手によっていかようにもとれる。
そういう描き方をしてるんだと思います。
記憶を戻した菜乃花にとっての鷹人は、以前のうまくいかなかった鷹人のはずなのにそうじゃない鷹人も存在している。
それが嬉しい事ではなく、隼太を好きな菜乃花にとっては恐怖でしかないように見えました。
そして読み進めていくと、心の奥にひっかかっている 雨の花畑=鷹人と心を通わせた気持ち が消えていない事に苦しんでいる描写が入る。
まだ鷹人を好きなままの菜乃花もいるんですね。むしろそっちの方たまに大きく広がるから、花畑の約束を果たしていない隼太との事が不安になる。
鷹人が会いにこないという事自体がもう答えのようなものなのに、吹っ切れずにいる。
そしてラストは、「もう探さなくていい」とあります。
消えたわけではない。片方が残ったまま、無かった片方もすでにあった事に気付く。
融合するわけでなく、両方別物としたまま抱えて生きていくわけです。
これが本当の意味で煽りにある少女漫画史に残るの実態かもしれない。
一見どっちかを選んで終わっているように見えて
どちらも菜乃花の「彼」」のまま終わっているという。
こういう終わり方をした漫画を他に知りません。
ちょっと文学の域ですよ。


なんだか最終回を一番の山場にもってくるという作り方になっていて
このあたりは少年マンガを感じさせますね。
でもだからか余韻の部分が少ないのが惜しいなあ。
あと1話、いやあと10pでも5pでもあったらよかったなあ。
記憶を取り戻した菜乃花の気持ちがもっと説明あってもよかったし
何より鷹人の去り方が足りない気がする。もうちょっとページ使って読ませてくれても。
ただ菜乃花の葛藤をあれこれ説明してしまうと
ラストのあの表情で終わることはできなかったと思うので
やはり菜乃花の気持ちの説明はこれ以上はいらないのかも。
それより鷹人の一番の見せ場と、恋の決着は最終回の一つ前のあれが全てなんだろうけど
最終回でも隼太と菜乃花と同じくらい気持ちを掘り下げてほしかった気はしますね。
ただ、雑踏の中でやっぱり一瞬で菜乃花の姿を見つけてしまう鷹人だけど
声をかけずに去っていく事じたいが成長なんだとも思いました。
鷹人好きとしてはこれだけじゃなく、鷹人のあれこれその後の余韻をもっと見たかったという事です。とくに去っていくところ。
でも柱を読むと4p足りないって描いてある。単行本では書き下ろすみたい。
そこで鷹人の補完があるのかなあ。これは単行本を見てみないとわかんないな。


とりあえず3回だーっと読んだ感想!
また何回も読み返すと違う感想もでてきそうです。

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