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2018-05-27 10:47

愛が死ぬのは君のせい 1巻発売!ネタバレあり注意

桃森ミヨシ×鉄骨サロ 先生のタッグ連載作品第2弾

愛が死ぬのは君のせい
1巻発売されました〜〜〜!


表紙は連載1回目の見開きを描き直しされたものですね!
二人とも私服から制服になって、顔も可愛くかっこよくなりました。絵の色合いとデザインが合ってる。
「愛、死、君」の3つの感じが強調されたデザインになっていてこの物語を抽象的に現してる感じがします。
この3つの漢字が割れてるのもまた内容とリンクしててシャレオツ。

1巻は6話までか5話までかどっちかなと思ってたんですが5話まででした。
ちょうどラブコメのところで切ったんですね。
6話と7話はシリアスで、ワルツの心境に大変化があるところでしたし、そこを途中で切りたくなかったのかな。
私は帯もとっておきたいタイプなので、電子ではなく紙の本で買いました。


まとめて読むと、すごく展開してるし物語もテンポよく進んでるけど、
まだまだ序章だったんだなあって思いました。ワルツ達の謎がまだ未知なままだもんね。
恋愛だけやってる漫画じゃないので、すっごく先が気になるし楽しみです。未来にワープしてまとめて読みたい!
そしてやはり愛生は普通の主人公じゃない(笑
ある意味、少年マンガのハンターハンターの主人公ゴン的といいますか
なんとかなるだろ!的な感じというか
自分がどうにかなってしまう事をいとわない、難しいことはあとまわし、まずやってやれ!的なところが。
ワンピースのルフィとか、あんな感じ。
あれ?愛生ってヒーローかな?w
普通の守ってあげたくなるような女のコではないですね。
一墨の方がたぶん精神的に弱いのに、愛生を守ろうとしているところもツボです。
そして人外のワルツに負けていないのも愛生ですし。

これから先、いろんな大変なことがおこっていくかもしれない時に、なんとかしれくれる
それが可能な主人公のタイプかもしれません。
一墨はやっぱり陰陽でいったら陰だろうな。
ワルツが陽だから。


そしてこの作品から、桃森×鉄骨コンビのあとがき漫画が追加された〜〜!!!
菜の花の彼はぜんぜんそういうのなかったので、これもまた楽しみの一つになりました!面白いなこの二人のやりとりw

そして後ろに載ってた菜の花の彼のCMに累計140万部突破の文字が。
フェアをやるたび上位にランクインしてるしまだまだ伸びそうですね。

愛が死ぬのは君のせい、2巻は8月発売予定!楽しみだ〜〜
これってどう略せばいいのかな。愛君?愛死ぬ?公式に提示してほしい。

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2018-03-06 02:47

愛が死ぬのは君のせい ネタバレあり 2話3話の感想

愛が死ぬのは君のせい
2話と3話の感想まとめていきます。ネタバレ含みますので嫌な方はスルーでどうぞ
ちなみに今回から「漫画の感想」カテゴリではなく「愛が死ぬのは君のせい」カテゴリに分別することにしました。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓



















一墨の中に入り込んだものの正体が少しずつ明かされてきました。
2話ではその事に気がついた愛生の対処が面倒くさくなったのか、いきなり記憶を消してしまう一墨の中のもの(今後これを嘘一墨とよぶことにする)
でも、手紙を落として気付かせた一墨のファインプレーで思い出す事ができた愛生。
この記憶を消すシーンのアクションといい、詰め寄る愛生といい、非常にアクティブで動いている。画面が止まっていないんですね。
それがこの作品の特徴かなと思います。
とにかく、人物が動いている。これ作画が大変そう…ここまでの画力あってのことですね!とくに記憶を消すシーンなんて。中の一墨が抵抗してるから自分の顔を抑えちゃったりするところとか。
3話でも抵抗して自分の首をしめて
愛生に移らせるくらいなら、自分ごとこの嘘一墨を消して殺してしまおうってしたり。
それくらい一墨には激しい思いがあるんだな。クールで表情変わらないのに。
でも右手を壊されて、何もできなくなった一墨は涙を流すしかできない。
そんな中の一墨をあざ笑う嘘一墨。



この中にいる一墨と嘘一墨とのやり取りが、説明的にならずに絵と行動で自然に表現できてるのがすごいと思いました。



で、もともとの一墨がクールで無愛想なのとは逆に
この、のっとった嘘一墨は表情豊かです。
1話では恐ろしいまでの笑顔、2話では「え?なにが悪いの?」というあっけらかんとした表情とか
右手にむかって「お前が落としたのか」という時の「あん?」って感じの顔。
3話でもいろんな顔を見せています。とにかく嘘一墨は表情が動く。

これ、もともとの一墨が感情をみせないタイプでよく分からない人と思われてきたのと逆なんです。
嘘一墨が入ったことによって、分かってくる一墨の気持ちがたくさんある。
連載が始まったときの煽りが「これは本当のあなたを知るための物語」だったのですが
そういう事なのかもしれません。
この事件があるから、一墨のことが知れる。
そして今後は中にはいりこんだ嘘一墨の過去などもあいまって分かってくるのかもしれません。

「遠くから逃げてきた、どんな形でもいいから生きたくて
 これって生きてるだろ?」

違う体の中に入ってもそれでも生きてることになる。本来の自分じゃないものとして生きることになっても生きてることになる。
そう笑顔で言い切れるくらいに、もしかしたらこの嘘一墨の過去は壮絶なのかもしれない。
何から逃げてきたのか。どんな存在だったのか。

しかしです。
そんな重くなりそうな状況を打破しているのが、この嘘一墨のあっけらかんとしたキャラ(これ仮面を被ってるだけかもしれないけど)と
なにより 主人公。
愛生のキャラなんです!!!!



のっとられる不安とか、自分が消える怖さよりも
6年間なにもわからずモヤモヤしてた時よりも
ずっとわかりやすく、一墨のためにできることが突然あらわれた。
それだけで行動できるくらい直球なんですね。そして明るい。
一言でいうと、豪快。
これ、主人公がなんとかしてくれるかもしれないと思わせるタイプの、主人公が引っ張るタイプの主人公かも。
その事を誰に言うでもなく、最後にえっちゃん(友達)と日常を過ごしながら決意してるのもいいし
えっちゃんもいい友達。カラっとしてて、でも分かり合ってる感じで。

「一墨、いま大変なんだよ」
「あ〜それで。逢沢のようすおかしいってクラスの子ら言ってたわ」
「うん。でもそれ 私がなんとかできそうなんだよね」

状況の不安面とか、怖さとか、ネガティブなことを考えず、なんとかできそうならするしかないじゃん!っていう楽観的な感じがあります。
これがこの作品をコメディシリアスにしている部分がすごくある気がする。

嘘一墨の言った「死んだ証もなく消える」というのは
普通に死ぬより嫌なことかもしれない。
誰も自分がいなくなった事に気がつかないんだから。
それをこの嘘一墨が過去に経験してるのかもしれないと予想してみたり。

次回はいよいよ愛生の中に入る嘘一墨との対決かな。
でも主人公がなんとかするのかもしれないし
もしかしたら今度は逆に愛生の中に入った嘘愛生と一墨のやりとりになるのかも?
と考えてみるけど本当いうと想像がつかない。

1話2話とスピード感ある展開でしたが、3話の今回はちょっとゆっくり目で愛生の心に焦点をあててる。
今のところ愛生は一墨を取り戻すことしか考えていないし、好きなのは一墨だけ!ってのが痛いほど伝わってきますが
コミックス1巻の中でこの状況を変えてくる気がするんだよね〜桃骨先生のことだから。これから1冊の中での山場がやってくるんじゃないかと思うんです。
今回の3話目はその山場に向かう為の準備みたいに感じました。

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2018-02-11 21:38

愛が死ぬのは君のせい 桃骨コンビのどえらい連載が始まった!

桃骨コンビの連載第2作目「愛が死ぬのは君のせい」が始まりました〜〜!!
さっそく感想です。
普通の学園ものはやらないだろうな〜とは予想してたけど
正直、想像していたよりずっとエンタメでずっと面白かった!そして衝撃的でした!!!
これ少女漫画でやるのは結構画期的なんじゃない!?
一言で言うとジャンルはSFファンタジーなんです!

1話ってだいたいなんとな〜くキャラが出てきてこれから物語がはじまるよ〜みたいな感じなんですが
もうこれは1話から面白いと思いました!
菜の花も1話だけでよみきりみたいな充実感があったんですが
これはよみきり的な感じはないけど1話だけで話が大きく動いて、起承転結が存在しているんです。その上でどうなるの?という引きがある。
このあたりジャンプなどの少年マンガの第1話の作り方を思わせます。
少女漫画だと田村由美先生のBASARAの1話目を思い出しました。1話で話が動いて大きな事がおこり、どうなる?と思わせるみたいな形。
やはり鉄骨先生のストーリー作りはうまいですね。
菜の花の特徴でもあった心理描写の丁寧さもちゃんと入ってるし。

そんでもって桃森先生の絵!!!画力すごくないですか?
菜の花が静の絵柄だったのに対して、今回は完全に動の絵柄です。
動いているし、表情が豊かだし、活発だし、何よりアクションがいっぱい。
作品ごとに絵柄をちょっと変える先生なんですが、今回の絵はかなり上手く感じました。活き活きしてるし、主人公がくるくる動く子だからかな。綺麗というよりかわいい系だしね。
友達もなんだか面白い感じです。
顔はもちろん綺麗だし表情豊かなんですけど、身体がちゃんと動いていてしかもデッサンしっかり、自然に描けている人は少女漫画では少ないと思うんです。
だいたいの作家さんがちょっとお人形的というか、棒のようにグラビア的に立っている絵を描くのが少女漫画、って感じがするんですね。
でも桃森先生の今回の絵はアクションが多めで、躍動的。画力の下地がかなりしっかりしてるからこその絵を活かしてる。(だからこそ菜の花の時もちょっとエッチなシーンが非常に臨場感あったというかリアルで良かったんですけどw)
今後もこういった動きの多い、アクション多めの展開になっていくのかもしれない。
男子に関してはもう美形で言う事ないですね!てかちょっと鷹人さん入っててモロ好み…(じゅる)
でも鷹人よりひねて無くていい子っぽい(今のところは)。不器用なところとクールなところは、隼太というより鷹人タイプかな。
この子がずっと抱えてきたものがあまりに大きすぎて、それがどれだけ主人公を守ってきたかって考えると
切なくていい男な感じが満載です。
なのに…!!



割れたよ!!!!!



衝撃的すぎる。
割れたのを力ずくで「パシィン!」とくっつける主人公の勢いも好きですw
何も言えなく怖くて固まるのが普通の女のコって感じですが
そうではなく行動してしまうあたり、この主人公のキャラが如実に表現できてると思いました。
なんか好きだなあ!
そこにのっかるモノローグも美しくて切なかった。
思えば序盤で出たアームレスリング部も面白ギャグシーンではなく、ちゃんと伏線になってるんですね。
たぶん子供の頃の事件で、あの力を授かったか残ってしまったかなんだろうな。

今後、一墨がどんな風になるのか気になりますが、最後に乗っ取った奴は
一墨とは真逆のキャラっぽい。これがどんな存在になるのか。
主人公の愛生と、一墨という一人の中に存在する二人との三角関係になるのか(という形式自体変わってるけど)
はたまたもっと壮大なSF物語になるのか
どちらにしろ恋愛はちゃんと主軸として存在する物語になりそう。
ラブコメとして始まってるけど、後半の展開や見せ方の緊迫感、シリアス展開から見るとラブコメだけでは終わらなさそうな感じといい期待しかない。
主人公が能動的なので、展開も早そうです。
でも切ない要素も多分にあって、これもしかしたら泣ける系じゃね?とも思ったり。
ラストのキャラが一癖ありそうなので、愛生と一墨の関係や会話がどうなるかも含め、2話からが楽しみです!


タイトルが「愛が死ぬのは君のせい」ですが
主人公の名前は愛生(あおい)
そして幼なじみの男子は逢沢 一墨(あいざわ いすみ)
主人公は名前に、男子は名字に「あい」が入ってる。
ということは死ぬのは主人公とは限らず男子の方かもしれず。さらに主人公は愛を生むという名前。
タイトルだけにしても愛という精神的なものが死ぬという意味なのか、実際に体が死ぬのか。
君のせいの君とはあの光のことなのか?
いろいろとまた考察したくなる物語になる予感がします。


追記
前号の予告のカットと、主人公の髪型が変わっていますね。
今回はその髪型だけを変え、色は完全に全体を変えたものが雑誌表紙にカットとして使われていますが
それもなんとなく本文のキャラのイメージと違う。
扉のカラーは完全にイメージ一致なんだけど。
これは予想でしかないですが、もしかしたら予告を描かれた時と、いざ本文を作ってからではキャラやストーリーが変わってきたのかもしれない。
もしくは急遽変更したか。
カットの方はどちらにしろ愛生がおとなしくて大人っぽい感じなんですよね。
でももっと活発でくるくる動く感じです。髪型もおとなしくないw

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2017-11-27 06:57

菜乃花のこと…これがラストの感想。

これがきっと、「菜の花の彼」感想のラストになります。
14巻という長編だったけど先生方の連載休みがすごく少なくてものすごいちゃんとしたハイペースで発売されていた為、2014年の4月に1巻、2017年の9月に14巻でおよそ3年半という
少女漫画長編にしては意外と短い連載期間だったんだなあと今更ながらに気付きました。
その間、すごくワクワクして次が楽しみな時間をすごしてきました。
終わっちゃってからしばらくロスになっていたんだけど、この感想をもって私もこの漫画のけじめをつけようと思います。

















菜乃花のこと。

私、この菜乃花という主人公ってかなり異端な主人公だと思うんです。
始まった時からその違和感は少しあった。
友達がいても心を開いていない、一人で行動していて平気。悩みを人に相談しない。何を考えてるか分からないと言われる。
これだけ書けば、そういうちょっと変わった女のコという設定なんだろうなと思うでしょう。数年前から流行っているぼっち設定みたいな。
でも違うんです。読んでみると、ものすごく「リアル」なんです。
こういう子いるし、特別な設定に思えないくらい、普通の子として描かれている。
ぼっちな主人公を面白く見せるというタイプの漫画ではないんです。空気感がリアル。

かといって少女漫画の主人公らしい「いい子」というのではない。
例えば普通の少女漫画なら、自分の事を好きだと言ってくれる他の男子に対して、「好きになってくれてありがとう、でも気持ちにはこたえられない」と言って断ったり
もしくは二人の間で揺れている時ももう一人の好きではない男子に対してだって思いやりを持つ。それが少女漫画の主人公。つまり博愛なのです。
でも菜乃花は違う。鷹人のことを徹底的に隼太を惑わす「敵」と見なしていた時もあったくらい。
隼太のことを好きな時は、他の男子のことを全く見ない。
鷹人のことを好きな時は、同じように他の男子のことを見ようとしなかった。
ものすごく残酷なんです。
まったく博愛じゃない。
全体を通して、私は菜乃花という存在は、一つの作品の主人公ではなく
女の人が本気で恋をした時どこまで残酷になるか、というものを具現化したキャラだと感じるようになりました。
11巻で落ちる時、手を自分から離す決心をした理由は隼太にしかなかった。あの瞬間でさえ鷹人のことを全く考えていなかった。
自分が手を離す事で救おうとしたのは隼太のことだけなんです。

菜乃花は「いい子」じゃない。
少女漫画の主人公らしくもない。
だけど思いを寄せる相手にとってはとてつもなく一途であり、可愛らしく、自分だけに見せる表情をたくさんくれる。
少女漫画の男キャラで、ヒロインだけを好きで他の女には冷たいっていうタイプは鉄板的に人気が出ます。
が、ヒロインがヒーロー以外には冷たいっていう設定はほぼ無いと言ってもいい。
逆に少年マンガで主人公の男の子が、ヒロインにしか優しくしないというタイプがいないのと同じ事です。
そして少年マンガのヒロインでは主人公に対してしか喋らないとかえこひいきをするキャラは普通にいます。
つまり男向け、女向けそれぞれにおいて同性の主人公はみな博愛なのです。
みんなに好かれ、みんなに思いやりを持つ主人公の方が、感情移入して読んでいる読者にとって気持ちがいいからです。

だけど菜乃花は少女漫画というジャンルでその鉄板を破っている。
ある意味ラストまで隼太しか特別ではなかった。女友達でさえ大切な人という位置との壁はまったく超えないのです。
私はラストのメモ帳を見て安堵の涙を流した菜乃花で、ブツッと切るような終わり方をしたのも挑戦的だなと思いました。
これは私の勝手な想像ですが、この作品を通して
「恋愛とは究極的にいうと他者の排除である」という事を突きつけられたと思います。
みんなが好き、みんなに優しくしたい、人を好きになると優しくなれる、人を愛すると満たされる、とかそういう綺麗な部分を描いた漫画は沢山あるけど
残酷な面を強調しながらも恋愛物語としてワクワクさせられたのは初めてでした。

これは菜乃花が2部から主人公ではなかったからこそ出来た手法なんじゃないか、とも思います。
2部は鷹人が主人公だった。
報われない恋に何度もしがみつき、やり直し、どうにかならないかと諦められずみっともなくすがりついて、
相手の為にその恋を手放す選択をするまでの物語。
手放した後はスッキリ爽やかになるわけじゃない、忘れられるものでもない、友達に戻るなんてことできるわけない、存在も消せない
こんな風にたった一人で抱えて生きていくしかできないものなんだ
という事もすごくリアルだった。

桃森先生はハツカレで初々しい学生の頃にありがちな恋に恋する感じ、まだ異性といるより友達といる方が楽しい年頃の恋と
悪ラブでは人を愛することで救われることをマリアで、人の幸せを願う恋を神田優介で描かれたと思います。
いわゆる少女漫画の綺麗な部分です。
でも菜の花の彼は鉄骨先生が原作。桃森先生の作風とは真逆です。
これも勝手な想像ですが鉄骨先生はかなり恋愛経験が豊富な方なんじゃないかと。そしてその話の構成や作風も少女漫画というよりは青年漫画に近い。
だから所々リアルに感じたし、突き刺さったし、ちょっと今までにないような読者に考えさせたり読み取らせる感じがあった。
これが、菜の花の彼が好き嫌いの別れる作品であった理由じゃないかなと思いました。

ストーリーの構成や心理描写、伏線の置き方と回収は近年の少女漫画であまり見ないくらいよく出来ていたし、鷹人というキャラに至っては
熱狂的なファンがつくくらい魅力的で唯一だったと思います。
けれど同時に鷹人が嫌いだという人も少なからずいて、それくらい個性があった。
作品の出来からして私はもっと売れてもよかった作品だと今でも思います。
もちろん人気作でしたし、2017年の書店年間売上ランキングでは集英社少女漫画の中で菜の花の彼シリーズが6位という売れっ子。
最終巻の発売月はいろんな電子サイトで少年マンガ含めても1位をとったりしていました。
なので十分それなりに人気はあったと思いますが、私はもっとたくさんの人が知っていてもいい漫画だと感じます。

お二人の次作がどんなものになるか分かりませんが、学園内でやってる恋愛だけにとどまらないような物語を期待してしまう。
人の気持ちの機微をもっとダイナミックに描いてもいいと思う。
ていうか夏の終わりとともにこの連載が終わったので、もうそろそろ3ヶ月が過ぎる。
なのにまだ新連載が始まらない〜〜〜!!!
何がショックって付録につく来年のカレンダー発売号に桃鉄先生の作品がないこと!
菜の花も終わってるから当然ないし、新連載もまだだから載ってない。
カレンダーってすっごく楽しみにしてたのでものすごく残念です。カレンダーに間に合うくらいで新連載してほしかった、というのはちょっと酷すぎますかねw
まあ人によっては前作から1年とか空ける方もいらっしゃるし、マーガのレギュラー先生方の連載と連載の間休みの平均は5〜6ヶ月くらいなんで、始まるのはもう少し後なのかな。
早くまた楽しみが増えてほしいです。
その作品にハマったらまたこうして感想を書く日々がやってくるのかもしれないな、と思っています。

2017-09-29 11:52

ナノカレ最終回、感想第3弾。隼太について

ナノカレが終わった事で気持ちがなんか脱力したっていうか、しばらく漫画を読む気になりませんでした。が、コミックスの最終巻が出てちょっと復活。
久々に感想書こうとおもったらもう1ヶ月も空いてたなんて…。
以下ネタバレありです。























コミックスで描き足しありました!鷹人の補完だった!嬉しい〜〜〜!!
このたった4pがあるのと無いのとでは読み味が結構変わりますね。これが雑誌掲載時にもあればなあ。
私が想像していたのは、烏丸のお葬式の帰り道?の鷹人が菜乃花をみつけるシーンに、鷹人のモノローグがのせられるかもしくは鷹人の独白のシーンが入るというものでした。
が、その前の病院の屋上で、隼太との会話の続きと、そこに鷹人のモノローグが足されてました。
この隼太と会話するっていうのがすごくよかった。
「悪い男になった気分だ」っていうのは隼太の悪意のない自嘲だと思うんです。自分のエゴを優先して、一度決めて去った事もなしにして
もう一度菜乃花の前に現れ、なおかつ自分を信じろと言う。俺は落ちないと言い切る。
これってもう、「俺を思い出せ」と同義語ですね。
これくらいのエゴは隼太にとってもう、すごく、すごく悪い男になった気分なんだと。
今までの自分はしなかったくらいに、エゴを出したと。
たしかにそうなんだけど、でも鷹人のそれに比べたら、今後の苦しみも含めて鷹人が「はっ」と笑うくらいのものなんですね。
けれど、隼太にとってはとても大きい変化。
こういうところも含めて隼太は隼太なんです。
健全で、まっとうで、ヒーロー。文句なく。
最後までぶれなくそうだった。
そんな隼太であることをまるごと受け止めて「むかつく奴だと思って」って笑える鷹人も
「綾瀬さんはあなたを好きでい続ける」と覚悟を決めてる隼太も
どちらもお互いがお互いらしくいる事を認め合って終わった感じがして、とてもよかった。
友情じゃないんだけど、ライバルとして対等になったというか。
隼太は鷹人の一途さや自分の気持ちに正直になることや、たとえ悪になっても望みを叶えようとする情熱を
自分の一部になるくらい学べたと思う。
それは菜乃花に恋した事からと同時に、鷹人からも学んだ気がするなあ。

そしてラストの隼太の部屋。
9巻で菜乃花が初めて隼太の部屋に行った時と同じく、何もない。固執が見られない部屋。
なにもかも手放して持ってこない、そんな事に自分自身が気がつかないくらい当たり前になっている中で
片隅にそっと存在していたもの。
…この花畑の回収、本当にすごくよかった。

そこで、私ちょっと考えてみたんです。
最終回のすぐ後に感想をブログにアップしたんですけど、その記事の返答という形で
あの終わり方があっさりしすぎていて、あの後の二人のラブシーンとかが欲しかったという意見を私のサイトのメールフォームにお一人からいただきました。
その方と少しやりとりをして、キスシーンくらいはあってもよかったかもねと言ったりしてたんですが
今はちょっと考えが違います。
もし、あの後に菜乃花が「花畑みたい」とだけ言った言葉の意味を懇切丁寧に説明して
それに感動した隼太が菜乃花を抱きしめ、キスして終わったとします。
…それだとなんか、過剰だなって気がしたんです。
なんとなくですが菜乃花はあのあと、説明もせず「なんでもないの」といって涙をさっと拭いて笑うんじゃないかな。
心の中に鷹人が残っていても残っていなくても、もう隼太がいない一人のところでひきずられそうになっても、不安になることはないから。
そして隼太はその花畑の意味を全部は理解せず(だって自分の寂しさに自覚がないから)
あいかわらずどこかの花畑に連れて行こうとしてるんじゃないかな。
菜乃花はぜんぜん違う気持ちで、約束を果たすっていう意味でもなく、ただ、新しい気持ちでその花畑を隼太と見るでしょう。
だから、あのラストのすぐ後で隼太が感動するっていう事に結びつかない。
泣いてる菜乃花を慰めるっていう意味でびっくりした隼太が菜乃花を抱きしめようとするかもしれない。でも、菜乃花はもう涙を拭いた後だから
「だめだめ、カーテンがないから!」とか言って照れたりして。それくらいなんじゃないかなあって思ったんです。
なんとなく、隼太を感動させるための押しつけを見たくないっていうか。
あれを花畑だと感じた事は、菜乃花の心の中だけで咲いたもの。
そこで終了しているのが美しい気がしたんです。
隼太と共有してほしくない気がしたんです。
だからあそこでぱっと終わったんじゃないかな。
イメージとしては、最後のモノローグのあと画面が消えて、映画のテロップが流れる感じ?

12巻と13巻は鷹人ファンにはとてもおいしい場面がいっぱいでした。鷹人もかわいくて。
そして14巻の鷹人はこれまでで一番優しい顔をした。
けれど隼太は、葛藤と、ずるさと、冷たさ、苦しみ、大人の男の顔、中学の時の顔、最後にまた戻ってきたあどけなさ
いろんなものが入ってた14巻だったなと思います。

私は鷹人ファンだからどうしても鷹人を贔屓に見てしまうけど、それでも隼太はヒーローだったなと思います。
そのまっすぐさや健全さが残酷なくらいに。
ずるくもなったし、我も強くなったけど、それでも健全なんです。
彼はもう菜乃花を絶対離さないでしょう。身体エリートな彼はけっこう早く菜乃花と学生結婚なんてしちゃいそうな気がするw
そして子供は5人くらいいそうな気がする。日曜は車で家族旅行とか。自宅でバーベキューもしそう。ああ…幸せな家族の図しか見えない…。
けれど社会で活躍し出世していく気もするのは、菜乃花と恋をし鷹人と出会い、多少なりともずるさや我欲を培ったから。
そういう意味で菜乃花と隼太はお互いを高め合えるカップルかもな、なんて思ったりしました。
鷹人は菜乃花がいなくても出世はするでしょう。ただ、彼が幸せな家族を持つ為には菜乃花のようなタイプではなく、変化する前の中学時代の隼太のようなタイプの女のコがいいかも。


次でナノカレの感想も終わりかな。菜乃花について書きたいなと思ってます。

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