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管理人の日記、毎日のことやニュース、映画にドラマ、なんでもつらつら不定期更新。でもほとんどドラマの感想。
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ナノカレ63話、64話の感想です。
いやもう、今回の展開はある程度(これが伏線になるならこうなるかなって勝手に)予想はしていたものの
いざ本当にそうなると、うわーーーうわーーー!!!!って感じですね!!!
これ、相当読み応えのある展開になりそうです。
次回は表紙と巻頭カラー、絶対に鷹人と菜乃花の新展開だと思う。
以下ネタバレ含みます↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓





















いやもう、前回はすごいクライマックス感でした。
これくらい盛り上がってるともうすぐ終わりだろうなって思った人、多いんじゃないかな。
かくいう私も、あの伏線とこの伏線は回収してないしこの人の気持ちもおさまってないしナノカレはあと数巻は続くはずと思いながらも
この盛り上がりは最終回にむかってる?と感じたりもしました。それくらいアクション満載で
人と人の感情のぶつかり合いと盛り上がりだった。
とくに63話は隼太の身体能力がいかんなく発揮された、迫力のあるアクションと表情で…。
この回の絵は本当に見応えがあります。
ぜったい本の絵でみるべき!もうあえてここに画像をあげない。
鷹人の見せ場も61話であったし、次で誰かが落ちるとは思いましたが

烏丸に(菜乃花から)隼太を奪われるとは!


でもね
ちゃんと伏線あったんだよね
10巻で烏丸が隼太に言った「手に入れたものをいくら大事に抱えてたって、ふいに失う事もある」っていう牽制、
「好きってきもちは、何もかも失ったところにしか無い気がするんだよ」っていう含み、
なにより2部に入ってしょっぱなから烏丸が聞きまくっていた「好きってどんな気持ち?」の答えがまだ誰も出せていない。
烏丸自身が好きという気持ちを失っている(と思い込んでいる)んだから、
彼こそが菜乃花からこの、彼が一番ほしいもの=恋心を奪っていってしまう流れは
ああ〜〜そうか〜〜でもしてやられた〜〜〜!って感じです。
なんだこの構成。すごすぎる。
2部が始まったときから今回にいたるまで、このために細かく細かくキャラを動かしてきたのか…!

何もかも失ったのは10巻で絶望の淵にまでいってしまった鷹人の方ではなく
隼太だった。
菜乃花も失ってるんだけど、それより隼太だと思う。
そして、「何もかも失ったところにしか無い気がするんだよ」という答えを出してくれるのは鷹人じゃなくて、隼太、もしくは菜乃花なんじゃなかろうか。


ここから個人的な予想。
烏丸が記憶喪失というのは、物理的にはそうだけど、失って一番つらいのは「好き」という気持ちなんじゃないかな。たとえ烏丸が自分でそう思い込んでいるんだとしても。
だから最初から「好きってどんな気持ち?」かに固執してきた。
たぶん烏丸の失った記憶=過去に誰かものすごく好きな人がいた、という思いそのもの。
二人で落ちた事と、菜乃花が手離した事で
烏丸の中にあいた穴はそのまま菜乃花に移った。
「この恋をもらっていくよ」と、菜乃花から隼太に恋する気持ちをうばっていった。
そして菜乃花に穴があいた。
ちょうど失ったのは半年くらいの記憶ということは、隼太に会う前くらいの状態になってるんだと思う。
ここから鷹人と菜乃花が新しい関係を築く。なにしろ鷹人は前のときと違って
自分がどれだけ菜乃花を好きなのか、自分がずっと恋していたこと、どうすれば菜乃花に想いを伝えられるか、全部経験して知っている。
前の鷹人とは違う。
後悔ばかりの中学時代を菜乃花とやり直せるわけです。

一方、意識不明になっている烏丸が目を覚ますとき、たぶん記憶が戻る。
その後の烏丸の行動がぜんぜん予想できないですが、今までのようなサイコではないはず。
桃骨コンビの事だから、隼太と声が似ているというのもきっちり後々いかされてきそうだし。

問題は隼太です。アメリカ行きをどうするのか。
個人的には一端逃げるような形で行くんじゃないかなと思うのですが、菜乃花に対してどう向き合うのか、菜乃花が落ちる瞬間、何かを手放してしまったように感じている隼太は(手離したのは恋心だと思いますが)
もしかしたら菜乃花に対して怒るかもしれない。いたわれないかもしれない。
今までのような優しい隼太ではなくなるかもしれない。
そんな時に「好きってどんな気持ち」かを試される…気がします。

とにかく次号からものすごく新展開なんだろうけど、3部開始と銘打っていないのは2部からつながりで続いていくエピソードだからだと思います。
そしてたぶん菜の花の彼という物語はぜんぶで2部構成です。
鷹人と菜乃花のラブラブシーンが、夢でもいいから見たいと願っていたけどそれが本当になるのか…ならないのか…
漫画内の時間軸はもうすぐクリスマス。
鷹人と過ごす事になるのか。


予想というすごい予想ではなかったかもですが、今はこんな風に感じでいます。
いや〜〜ほんとに「物語!」って感じがしますね。ダイナミックで、構成しっかりしてて、伏線はって準備して練られてて…。
とりあえず次号の巻頭カラーが楽しみすぎる!ほんとに綺麗なカラーだからなあ。
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菜の花の彼、62話。胸熱すぎる神展開。ネタバレ含みますので嫌な方はみないでください!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

































前回、下記のように書きましたがラスト行を訂正いたします。

突然の状況変化やライバル(鷹人)のせいで窮地にたたされていく姫(菜乃花)

ヒーロー(隼太)とライバル(鷹人)がそれぞれの立場から姫(菜乃花)を守ろうとする

しかし姫の心に隙がなく病み始めるライバル、そこにつけこむ悪の洗脳により敵(烏丸)の手に落ちてしまうライバル

姫の力でライバルの洗脳をとく

ヒーローとライバルが同じ敵にむかっていく
ヒーロー(隼太)とライバル(鷹人)が共闘して同じ敵(烏丸)にむかっていく←イマココ




ちょっと!!!!なんて胸熱な展開なの!!!
今まで会うたびに牽制しあうだけの二人だったのに(ちょっとお互いを認め始めていた部分はあるけど)
今回、共闘することによって新しい関係がうまれたじゃないの!
しかもなんだかボケとツッコミの良いコンビ…
ああ〜〜萌えすぎる。



やっぱり身体エリートなのは隼太なんだわな〜。かっこいい。
アクションシーンが今回もいい感じ。ヒーローの役割をきちんと果たしている。
そして縄をほどいてもらったとたんに



この制裁ww
ひどい。ひどいよ隼太wでもすっとした!鷹人は一発殴られなきゃならんと思っていました。
そのあとの二人のやりとりが面白くてね〜
なんか、今までイライラしてた分が爆発したんだろうなっていう隼太の容赦ないツッコミ、
だけど年下らしく丁寧語(ここがミソ!)
それに対してえらそうな言葉で応戦するも負けている鷹人。
この二人おもしろい!今までが嘘みたいにくだけた会話をして、いい関係になるんじゃないかなあ。友達っていうよりいがみ合ってるコンビみたいな。
鷹人って俺様にみえてぜんぜん俺様じゃないんだよね
菜乃花にジュースそんなごくごく飲むなって言った時の菜乃花の意外な態度にもおたおたしてたし
鷹人は完全に尻にしかれるタイプです。
口ではえらそうな事言いながらいうこと何でもきいてくれる感じだよね(萌え)
今までライバル関係だった男の子二人が、好きな子のために共闘する。
こんな胸熱な少年マンガ的な展開、神すぎる!
絵もすごい活き活きしてる!人が活きている。


今回よかったのは鷹人の、烏丸に対する心の決意。揺るがない一途さがかっこいい。
苦しみを一つのりこえた恋愛を抱える姿が熱い。
そして二人の男の子の共闘。
それらとは違うすごい小さなことなんだけど、隼太が菜乃花のことを語るたった2コマもなんだかよかった。
菜乃花の、ちょっと吹っ切れたようなところっていうのは長所でもあり短所でもある。
それを理解した上で「まったくしょうがないなあ」って口調で語りつつも
そういうところも好きって思ってそうなのがにじみ出てて。
「最初の時なんて…」と言いかけた隼太の頬は少し赤くなってて、完全にノロケモード入ってました。
2巻のラスト、まだ菜乃花のことが気になるレベルだった時から隼太は同じようなことを言ってました。印象と実際の行動にギャップがあってびっくりすると。
そういうところが気に入ってる風に、あの頃から言ってました。
菜乃花は菜乃花自身で隼太を振り向かせてきたんだなあ。


いよいよ文化祭のクライマックスを迎えそうな熱い盛り上がり。これでもかっていうくらいの盛り上がりをみせています。
さて、どうなるか。ぜんぜん予想がつかない。
でもこれから菜乃花と鷹人の関係、鷹人と隼太の関係が変わって行くことは間違いないと思うし
隼太が引っ越すのも変わらないと思うんだよね。
ただ、菜乃花がすっごく気持ちがぶれないので、ここから鷹人に恋愛の気持ちが向くことがあるのかないのか。鷹人との恋愛が過去のものとして昇華され、せいいっぱいの恋だったと思えた今。
鷹人の前では、隼太に見せてきたような「素の菜乃花」ではなかった中学時代。鷹人が見ようとしてこなかった部分もある。
でもこれからは違う。
今の素の菜乃花を、過去よりさらに好きになり恋した鷹人に、菜乃花は気持ちが変わるのか。
烏丸が引き金をひくのかもしれません。

ここ3話分くらいをまとめての感想になります。だから長いよ。
以下ネタバレ、何も知らないまま読んだ方がぜったい面白いので、嫌な人は本当に見ないで下さい!!!!!!!!!









































とうとうここまできた!
菜乃花と鷹人がお互いに過去を払拭できる瞬間が…!
そして、今のお互いを見つめ合う瞬間が……!!!!
これを、二人の恋の終わりととるか始まりととるかでこの先の見方は180度違ってきますが
私にはどうも始まりのように見えました。
もう、このシーン何回読み直したかわかりません。

渡されたハンカチのシーン、
小物を絡めた心理描写の作り方
鷹人の涙は、欲しかった菜乃花の言葉で溢れ出た浄化の涙でもあるし、嬉し涙でもあるし、自分の愚かさへの戒めでもあるし、なにより
今、目の前にいる菜乃花がもっと好きになった、改めて恋をしなおした涙でもあるわけです。


それよりもずっと目の前の菜乃花は
俺が思ってたのと違う
違って、もっと ずっと

俺が恋した菜乃花だ


鷹人〜〜〜〜〜〜!!!!!!。・゜・(/Д`)・゜・。
もう、こんなに純粋で、こんなに不器用で、こんなに一途なキャラみたことない。
ああああ…


ハンカチぽすっの直前までのスローモーションのような緊張感がいいですね。



ここ数回はほんとに菜乃花も鷹人もいろんな表情を見せてくれました。
結婚したら結構尻にしきそうなしっかり者の菜乃花の顔や、幼い子みたいに拗ねた顔
鷹人のいっちゃってる顔→思ったのと違う反応に戸惑いどきどきする顔→迷い→覚醒、発覚、自覚
この表情の変化がほんとにお見事。桃森先生の画力たるや…。
61話の途中で「とりもどすんだ」と思っているところも、それ以前の取り戻したがってる顔とは違って生気が戻ってるんですよね。目に迷いがあるのがわかる。
変化といえば隼太もすごくて、ここにきて身体エリートが生かされてきた!



制服を準備して、菜乃花が1巻でしてくれたように自分も、と思っていたであろうに
烏丸の方が上手だった。
でもまたさらにそこから這い上がって、今の俺がいかなきゃっていう思いで走り始める隼太がほんとにかっこよくて。



正直、私は58話までを読んでて、多分制服に着替えた隼太が菜乃花の目の前に現れて、1巻の逆パターンをやるんだろうと思っていました。
でも、そんな安易な展開ではなかった!!!
さすが、と思いました。想像したよりずっと良くて、さらにみんなの成長がみられた。
今を見つめ、今の自分がなんとかするんだっていう想いは
この時、鷹人と隼太がリンクしてるわけです。二人とも「今」をみつめている。
ぜんぜん違う場所で、ぜんぜん違う立場で。
さらにいうと、菜乃花も「今」をみつめているからこそ鷹人にあの言葉を言えたわけだしね。
3人の想いが交差して同じところに向かってあがっていく様はとてもよかった。


ここまで読んで、58話がとても重要だったんだと気がつきました。
ただ文化祭で可愛い素の顔を見せて、2人のいちゃいちゃが可愛らしいだけの回ではなかった。
菜乃花がこう言ってます

 隼太くんが笑ってくれた分だけ 私は私のことむやみに責めなくなった
 私は私のこと信じてあげられる

まあこの回は、隼太は烏丸の毒牙におちなかった、という回でもあったわけですけど
それよりあそこで菜乃花は、強くなり過去の自分も今の自分も受け入れてることが布石として表現されており
だからこそ鷹人に対しても緊張や引け目がなく接する事ができ、
今回のセリフが言えた。
隼太と会って変わった今の菜乃花が鷹人の目を覚まさせ救うことができたんです。
そんな菜乃花に鷹人はまた恋をしてしまった。
皮肉です。

鷹人がいくら近い距離にいて、物理的に菜乃花を守ってきても
近くにはいないのに菜乃花の心を守っている隼太にはかなわなかった。
これまでは。


たぶんこれまでの流れや伏線の張り方からして、隼太は本当にアメリカにいくんだと思います。
もう12月の初めにはいなくなってるはずだし。
彼がいない間に鷹人と菜乃花がどう変わるか、というのがここからのストーリーの軸じゃないのかな。
これからの鷹人は物理的にではなく心も守れると思うからです。
そして菜乃花も、そんな今の鷹人をみる事ができるし、今までは躊躇していたような優しさを与えることができる。
本当に遠く離れた隼太は心しか守ることができない、さてどうなるか。
烏丸のなげかけた「好きってどんな気持ち?」はまだ3人に試され続けるはず。


それにしても菜の花の彼、第二部は通しで見ると非情に少年マンガ的な構成になってるなと思います。
ヒーロー(主役)=隼太
姫=菜乃花
ライバル=鷹人
悪=烏丸

突然の状況変化やライバルのせいで窮地にたたされていく姫

ヒーローとライバルがそれぞれの立場から守ろうとする

しかし姫の心に隙がなく病み始めるライバル、そこにつけこむ悪の洗脳により手に落ちてしまう

姫の力でライバルの洗脳をとく

ヒーローとライバルが同じ敵にむかっていく←イマココ

ね、完全に少年漫画テイストなんですよ。無いのは天下一舞踏会ですが。
けど基本にあるのが恋愛という大きな軸で、それぞれの変化の心理描写をしっかり丁寧に追っているから少女漫画たるわけで
鉄骨先生はもしかしたら少年マンガの方が根底にある方なのかもしれないなあ。
リアルな恋愛物語として共感できるのは1部ですが、物語として面白いのは断然2部だと思います。1部と2部でまったく別の作り方をしている。
だからこそ菜の花の彼の次の連載が、もしかしたらちょっと変わった設定での恋愛かもしれないなと思ったりするわけです。SFやファンタジーもありえるし。

とはいえ、菜の花の彼はまだまだあと数巻は続くと思います。
この烏丸の決着がついたとしても、鷹人と菜乃花の関係はここから始まりそうだし。
花畑の約束の伏線が、この文化祭の教室でまとめにつながるとは思えません。「本物の花畑じゃなくてもいい」と言っていたのだから途中経過でしかないわけで。
先がよめない物語、まさにその通りです。
状況もですが何より心が変化していく物語。その変化の過程を丁寧に追う物語です。

菜の花の彼、つらつらと感想。
以下ネタバレ含みます↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
































今回じゃないけど妙にこの扉がすきなんです。

烏丸と猫、なぜか似合う。



そしてもう今号の菜乃花さんのかわいらしさといったらね!!
すっごい楽しみにしてたんだろうなっていうのが伝わってくるくらい、内心浮かれてて隼太を待ってたのがほんとかわいい。
おめかしして、あれしてこれしてって考えて、「ちょっとね」なんて秘密にもしてみて、そのときの笑顔といったらね〜!!!こんな菜乃花はじめてなんじゃないの?
なのに隼太ときたらスルーですよ…心配なのはわかるけどこんな顔を向けられるのは隼太だけなのにちょっとせつないぜ。
でもその後の拗ねた菜乃花とのやりとりがすんごくかわいくて、萌えたから許す。

こんな顔するようになったんだよ、ほんと変わったよね。かわいくなった。
あるいはもともとこういう子だったけど、遠慮して出せなかったのを隼太だけが引き出せたのかな。

今回はいよいよ烏丸の姿にせまる入り口にきた感じ。
健介先輩はいざという時に頼りになりますね。隼太といる時の健介ってどことなく先輩風をふかせていて「面倒みてやるよ」感がでるんですよね。そこがかわいいw

そしておちゃらける事を忘れない健介w

このあと「モテ仲間?」ってひがんでる時のギャグ顔がwww

けど隼太と鷹人を天秤にかけたら健介にとっては鷹人が勝つんだろうな。存在の重みというか。それは自分がしてきた事の罪悪感も重なってかもしれないけど。
今回のやりとりと、文化祭に行かない結論を出した健介を見てそう思いました。

今まで気になっていても口に出せなかった事をとうとう聞いてしまった隼太。
この「なんで鷹人じゃだめなの?」ってたぶん読者も思っていたことじゃないかな。あんなに守ってきたのにって。隼太も気にするくらいにさ。
そして烏丸って、今までほんとに夢の中にいるみたいな現実感を伴わないキャラとして描かれてたんだなって思いました。
今回で彼が何年生でとか現実的な情報が出てきて、そういえばそんな基本的な事も知らなかったなと。
その夢の中みたいな世界に、鷹人がだんだんひきずりこまれていってる感じがします。
今の鷹人はなんだか烏丸の世界の、夢の中の人みたい。現実感がない。
隼太は逆にいつも現実をしっかり見ている。
菜乃花が次回でどう答えるかで、彼女が隼太がわなのか鷹人がわなのか、どちらの世界にいるのか分かる気がします。
隼太がわにいるとしたら、鷹人を救えるのは菜乃花と隼太ってことになるし
鷹人がわにいるとしたら、菜乃花により近い場所にいるのは実は隼太より鷹人ってことになる。



ところでおたよりコーナーの先生に質問みたいなところが、今回は桃森先生だったんです。
やっぱすごく早くから漫画を描かれていたんですね!好きな人は小学生くらいから描くものなんですね〜。
そして先生の好きな漫画を見る限り、やっぱり恋愛だけの学園ものよりもっとやりたい漫画があるのかもしれないと思いました。
たとえばけっこう長いスパンで読ませる世界観でファンタジー要素もあったり、けっこうエグい(エログロ殺人の意味ではなく、感情がエグいという意味)事も入ってきたりするやつ。恋愛の話としても、ただ普通の学園の二人というよりは
特殊な設定の二人とか、ただの学生ではなかったりとか。
先生のデビューコミック作って音楽の部活ものだったこともあり、成長要素がある専門分野がやりたいのかなと思っていました。けどハツカレでピュアなラブコメがヒットして以来、雑誌の系統としても基本的な学園ものからはずれたものが描けないのかもなあ。
悪ラブも、本当はもっとダークで深い部分まで切り込んでいきたかったのかもしれないと思います。今読むと評判の良かった合唱コンクール編もテンポが速くて、もっとえぐるような心理描写をゆっくりぐさぐさ描きたかったのかもしれない。
セリフやモノローグは今でも心に残ってるくらい、深くて鋭いものが本当に多いんです。
でもその真理にいたるまでの過程が「菜の花」よりずっとずっと駆け足。
黒須という後輩キャラが出てきてからは会話の掛け合いやギャグを重視したラブコメとして面白くなっていました。でも心臓をえぐる感じはなくなった。

求められるものと描きたいもののバランスや商業的な事(アンケートとか)いろいろと兼ね合いがあるのかもしれません。
鉄骨先生と組まれた「菜の花の彼」は、やってる事やストーリーじたいは悪ラブよりずっと基本的な少女漫画なのに、その雰囲気や重さは格段に違います。でも人気作品になった。
重い漫画は売れないと言われている昨今で売れ筋になった。
これはかなり先生達にとってのステップになったのではないのかな。
ハツカレや悪ラブは主人公がほんとにいい子で、友達に対してはもちろん、好意にこたえられない男友達の気持ちも汲んで思いやるような、すごく優しい子でした。
周囲のキャラもそんな感じでした。道徳的に優れているというか。
でも菜の花の彼のキャラはみんないい子ではあるけど、どこかエゴも感じる。それが人間味を感じさせて読者を夢中にさせるんじゃないかなあ。
リアルなんです、感情が。動きが。綺麗なだけで出来ていない。明るいだけじゃない。
それが奇麗ごとを良しとする昨今で人気になったというのもちょっと注目するところです。

だからこそたぶん次の連載は程度の差はあれど、もっとエグいような、心臓をえぐるようなものが許されるのではないんだろうか。(もし次の連載もお二人で組まれるとしたらですが)
(さらに追記。上でも記しましたがエグいっていうのは、エログロ殺人の意味ではなく、感情面がエグいという意味です。感じ方や切り込み方がもっと深いというか。そこが鉄骨先生の真骨頂の気がするんですね)
ジャンルを超えたものや、もしかしたら学園ものじゃないかもとか、ファンタジーかもとか。ミステリーやサスペンスも出来そうだし、いろいろ想像してしまいます。男が主人公もありえるし。
恋愛ものというのは基本的にあるとは思うんですけど、もっと抉ってきそうというか、命をかけそうというか。
今回のインタビューで鉄骨先生の答えがなかったので、鉄骨先生がどういうものを好きでやりたいのかをぜひ知りたいです。
ただでさえ作品語りや自分語りをまったくしないお二方ですからね〜…
読みきり集に入っているコメディも好きだったんですが、やはりせっかく出来る人なのだから軽いノリでさらっと読ませるものより、長期で構成された深いものがいいなあと個人的には希望を書いてみたり。
とまあちょっと思っただけですけど勝手なこと書いちゃったかも。すみません(汗
菜の花の彼 55話。
すごい。…もう、ほんとすごい。
こんなに胸にせまるような恋愛描写、ちょっとないです。
怒濤の55話。もうこの先とかいう問題ではなく次のページさえめくる手が震える、次のページさえ展開がよめない。
以下ネタバレ含みます























とある通販大手サイトのレビューで「少女漫画の域を超えてきてる」という風に書いてる方がいたんですが、本当に今回ほどそれを思った回はありませんでした。
思えば1巻、2巻、3巻…そうな、1部はまとめて少女漫画の枠に徹していたなあと思う。それでも少女漫画にしてはダークで重くて心理描写が鬼気迫る部分があった。
今はもう、そういったジャンル分けをするのがばからしく、申し訳なくなるほどです。
鷹人の失恋描写、心の葛藤。
初めて見せる涙がこんなに透き通って消えてしまいそうなはかない姿になるなんて。
あの我の強い鷹人さんが。
人を好きなことを手放さなければならない、でも手放せない、絶望ってこういう風に描くんだって思いました。
そして烏丸の怖さ。
ずるずると烏丸の方にひきずられていく鷹人…
烏丸の表情や描写、隼太にもつめよっていく雰囲気はもうそこらへんのサスペンスよりも怖い。
圧倒的なんです、とにかく。描写が。画力が。
次の展開がよめない。こんな少女漫画を描けてる人、今は他にあまりいないと思う。
昔に読んだ山岸凉子先生や吉田秋生先生を思わせるような、少女漫画の枠を超えて読ませる底力を感じます。
ちょっと青年誌の感じもするんですよね。圧倒的な内面に入って行く容赦なさとか、描写のリアル感とか。精神的にせまる怖さとか。

もうこのあとの展開がまったく予想できないんですが、鷹人に心の弱さや脆さがあるのに対して
隼太は負けてない。芯が強い。
烏丸は鷹人を操ることはできても、隼太にはかなわない気がする。
あれ、こういう書き方をしてて気がついたけど、「菜の花の彼」2部ってちょっと少年漫画的な流れでもあるんじゃないですか…?
とあるブログで感想を書かれているのがすごく面白くて、烏丸がゾーマかデスピサロかで話は変わってくるって書かれていてなんか妙に納得してしまったという。
その素敵ブログさんの感想はこちら東京漂流瓶集配局

通販サイトレビューでもあったけど、桃鉄コンビの次の作品がすごく楽しみです。
この菜の花の彼は少女漫画の王道っぽい感じで始まってはいるのですが、途中から変わってくるし、本当はもっと舞台が大きなものがやりたそう、っていうか合ってそう。
だってサスペンスがこんなに上手いんだもの。
でも読み切り集にはコメディもあってそれも面白いんで、いろんな可能性があるなあと。とくに宇宙人の話の主人公と彼の二人は、ボケとツッコミみたいなところがあってキュンキュンしてかわいいカップルだった。
しかし個人的にはやはり、菜の花の彼にあるような心理描写の深さ、人が人を求め好きになること、を基本的には外さず読みたい。それをふまえた、菜の花とは全然違う世界観のものとか、もっとドラマチックでフィクション的な(ファンタジーやSF的な)ものもいいなあとか。

でも菜の花の彼がどういう風に進んでいくかですね。
2部の準備段階を終えて、いよいよ本番に入りそして山場に向かって行くのかなっていう雰囲気ではありますが、もう先がぜんぜんよめない。
鷹人がここまでになってしまうと、次回でどう変化しているか気がかりです。
隼太がどうでるか、そして菜乃花は終わりまで鷹人に目を向けることは本当にないのかな…
鷹人と菜乃花の関係がどうなるか。
花畑はどういう形になるのか。
次が待ち遠しい。


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