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管理人の日記、毎日のことやニュース、映画にドラマ、なんでもつらつら不定期更新。でもほとんどドラマの感想。
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菜の花の彼 55話。
すごい。…もう、ほんとすごい。
こんなに胸にせまるような恋愛描写、ちょっとないです。
怒濤の55話。もうこの先とかいう問題ではなく次のページさえめくる手が震える、次のページさえ展開がよめない。
以下ネタバレ含みます























とある通販大手サイトのレビューで「少女漫画の域を超えてきてる」という風に書いてる方がいたんですが、本当に今回ほどそれを思った回はありませんでした。
思えば1巻、2巻、3巻…そうな、1部はまとめて少女漫画の枠に徹していたなあと思う。それでも少女漫画にしてはダークで重くて心理描写が鬼気迫る部分があった。
今はもう、そういったジャンル分けをするのがばからしく、申し訳なくなるほどです。
鷹人の失恋描写、心の葛藤。
初めて見せる涙がこんなに透き通って消えてしまいそうなはかない姿になるなんて。
あの我の強い鷹人さんが。
人を好きなことを手放さなければならない、でも手放せない、絶望ってこういう風に描くんだって思いました。
そして烏丸の怖さ。
ずるずると烏丸の方にひきずられていく鷹人…
烏丸の表情や描写、隼太にもつめよっていく雰囲気はもうそこらへんのサスペンスよりも怖い。
圧倒的なんです、とにかく。描写が。画力が。
次の展開がよめない。こんな少女漫画を描けてる人、今は他にあまりいないと思う。
昔に読んだ山岸凉子先生や吉田秋生先生を思わせるような、少女漫画の枠を超えて読ませる底力を感じます。
ちょっと青年誌の感じもするんですよね。圧倒的な内面に入って行く容赦なさとか、描写のリアル感とか。精神的にせまる怖さとか。

もうこのあとの展開がまったく予想できないんですが、鷹人に心の弱さや脆さがあるのに対して
隼太は負けてない。芯が強い。
烏丸は鷹人を操ることはできても、隼太にはかなわない気がする。
あれ、こういう書き方をしてて気がついたけど、「菜の花の彼」2部ってちょっと少年漫画的な流れでもあるんじゃないですか…?
とあるブログで感想を書かれているのがすごく面白くて、烏丸がゾーマかデスピサロかで話は変わってくるって書かれていてなんか妙に納得してしまったという。
その素敵ブログさんの感想はこちら東京漂流瓶集配局

通販サイトレビューでもあったけど、桃鉄コンビの次の作品がすごく楽しみです。
この菜の花の彼は少女漫画の王道っぽい感じで始まってはいるのですが、途中から変わってくるし、本当はもっと舞台が大きなものがやりたそう、っていうか合ってそう。
だってサスペンスがこんなに上手いんだもの。
でも読み切り集にはコメディもあってそれも面白いんで、いろんな可能性があるなあと。とくに宇宙人の話の主人公と彼の二人は、ボケとツッコミみたいなところがあってキュンキュンしてかわいいカップルだった。
しかし個人的にはやはり、菜の花の彼にあるような心理描写の深さ、人が人を求め好きになること、を基本的には外さず読みたい。それをふまえた、菜の花とは全然違う世界観のものとか、もっとドラマチックでフィクション的な(ファンタジーやSF的な)ものもいいなあとか。

でも菜の花の彼がどういう風に進んでいくかですね。
2部の準備段階を終えて、いよいよ本番に入りそして山場に向かって行くのかなっていう雰囲気ではありますが、もう先がぜんぜんよめない。
鷹人がここまでになってしまうと、次回でどう変化しているか気がかりです。
隼太がどうでるか、そして菜乃花は終わりまで鷹人に目を向けることは本当にないのかな…
鷹人と菜乃花の関係がどうなるか。
花畑はどういう形になるのか。
次が待ち遠しい。
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