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管理人の日記、毎日のことやニュース、映画にドラマ、なんでもつらつら不定期更新。でもほとんどドラマの感想。
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次の号の発売が近づいていますが、信じられない事にもうナノカレは載っていないんですね…。
もう菜乃花、鷹人、隼太に会えないんだと実感してきた今日この頃。すごく寂しい。
ああ、これがロスってやつか…。…。
次号からマーガを買わなくなってしまいそう。でももしかしたら何かちょっとでも、カットでも載ってたりしないかなという期待があって買ってしまいそうw
では感想第二弾。今回は鷹人について書こうと思います。以下ネタバレあり
































鷹人が菜乃花と結ばれることはないな、という想像は私は結構前からしてたんですけど(このへんは以前のブログの最終回予想などの感想をご覧下さい。)
ああ、もう決定的にこの恋は終わりを告げるな、と確信したのは
最終回の1回前でした。

菜乃花のすべてを手に入れたい鷹人。それは自分の事を下劣だと思っても
後悔の涙を流しても変わる事はなかった。菜乃花への執着と自分の欲、それだけは手放す事ができなかった。
そんな鷹人が、菜乃花を殺せるわけがないんです。
今回の殺すという意味は、今の菜乃花を抱いて、隼太を思って怒る過去の菜乃花を消してしまう事。
自分に見向きもしなかった菜乃花を消してしまう事。
全部を手に入れたいという鷹人の願いは、菜乃花を殺せない鷹人が
永遠に叶えることのできない願いなんですね。

鷹人が我を忘れてしまうくらい情熱的なキスとラブシーンをくりひろげた時に、菜乃花がすぐに抵抗しなかったのは
鷹人を好きだという気持ちも本物だからだと思う。
だって今の鷹人を好きな菜乃花にとってはその行為が嬉しい事以外に何もないもの。
ただ隼太が好きだという菜乃花は抵抗する。
二つを抱えられない菜乃花は、どちらかを殺してしまってくれなきゃ、どちらにもいけないと思ったのかもしれません。
ある意味で「殺して…」という一言は、菜乃花の鷹人に対する最大の告白であり
最大の好きの気持ちの表れです。

…なんてドラマチック!なんて情熱的!
私はこんな告白を見た事がありません。すごく熱くて、すごく悲しい。
自分をすべて捧げるような告白だと思いました。

でもこの告白はきっと隼太には絶対にしない。もし隼太が鷹人の立場だったら
菜乃花は隼太に対してはきっと「あなただけを好きでいられるように、何もかも思い出させて」
って言うと思う。
隼太はそういう事を受け止められるし、結果として自分が選ばれなくてもダメになってしまう隼太じゃないと信じてるところがあるはず。
けど、菜乃花と鷹人って似ている。
自分のすべてを捧げて、相手の思いも全部ほしいと願う激しさが
お互いにある気がするんです。

菜乃花と鷹人は似ている。それがずっと確定として表現されてはきませんでした。
最後に鷹人自身がそれを口に出すという事が
二人の終わりを告げているようにも感じたんです。
永遠に叶わない願い、それは一度心中未遂をして出来なかった過去があったからこそ出た答え。
何度やりなおしても、いきつく答えは同じなんだと悟ったから。
だから鷹人は
「好きだよ、今のお前も、俺に見向きもしなかったお前も」
っていう最大の告白をして、このシーン自体がもう鷹人の恋の終わりだと思いました。

ただ、もし思い出した上でそれでも俺を好きだった気持ちを忘れずにいてくれたらーーのその先と、鷹人のその答えが最終回になかったのが気になったんです。
それが足りない部分だと思いました。
でもこれって数ページあれば出来る事なんですよね。
だから烏丸のお葬式帰りの鷹人のシーンがもしかしたらもう少し長くて、そこに鷹人の思いが入るのかと思いました。
描き直す部分はここじゃないかなあ。もしくは違うシーンを足すのかもしれませんが。

あ、最終回の喪服は烏丸のお葬式の帰りか行きのシーンですよね。
でもたぶん鷹人の恋の終わりも意味している。
鷹人自身が自分で終わらせた事を意味しているんだと思います。(あの鷹人がだよ!)
だからこそ、最終回の一つ前が鷹人の気持ちの山場なんだと感じました。鷹人ファンとしては最終回の隼太の花畑ラストより
この1回前の鷹人の告白シーンで泣いてしまったですから。
(もちろん花畑のラストはすごくじ〜んとしました)
菜乃花の告白も、悲しいけどすごく素敵だと思った。こんな風に愛されたこと、きっと鷹人は経験がない。
それがどんなに残酷なことかを知ることも。


だからこそ、思い出した後の菜乃花を苦しめない為に、一度も姿を現さなかった。
それは鷹人に出来る最大の優しさ。
皮肉なことに中学時代にちゃんと言葉を交わして終わることなく離れた時と同じようにフェードアウト的な終わり方をしたのです。
でも意味合いはまったく違う。そこに優しさがある。
別れ話をしっかりして終わらせる事が正義みたいに言われる昨今で、そうではない、相手を思うが故の静かな終わり方を見ました。
会ってしまったら菜乃花を取り戻したくなる自分に勝てる自信が、ほんの少し無かったのもあるかもしれません。
そして中学の時は終わったと思っていたのは菜乃花の方で、鷹人はまだ終わってないと思っていた。
今は逆で、鷹人は終わらせなければならないと思っている。でも菜乃花の中では鷹人への気持ちが隼太への気持ちと同時に続いている。
会わない以外の選択肢が鷹人にあるわけがない、一番優しい方法が「会わない」なんだから。
会ってしまった後の苦しみを知っているのは、誰よりも鷹人自身だから。
ものすごく優しく、ものすごく成長したと思う。

…でもだからこそ、鷹人の優しさが現れたようなモノローグがほしかったなあ。
また上記の繰り返しになりますが、たった数ページで済むことなんですよね。
柱で先生がおっしゃっていた、コミックスで4ページ描き足すというのはどう考えても鷹人の気持ちの補完だと思います。
とかいって違ったらどうしようw隼太と菜乃花のラブラブだったら…まあそれでもいいんですけど、いや鷹人の気持ちの方が絶対入れるべき!(贔屓w)



鷹人は最後まで美しくて嬉しかったです。気持ちも、その恋も美しく、そして醜さも愛おしかった。
次回の感想は隼太か菜乃花のどちらかについて書こうかなと思っています。





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