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管理人の日記、毎日のことやニュース、映画にドラマ、なんでもつらつら不定期更新。でもほとんどドラマの感想。
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菜の花の彼がすごく面白い。

連載はじまってまだコミックも出てない、そして連載もまだ7話目にきたばかりだというのに
すごくドラマチックなんです。
でも急いてる感じはなくて、気持ちの流れはとても丁寧。なかなかすごい漫画だなあと感心するばかり。
絵もすっごく綺麗だし、それだけじゃなくてやっぱり「上手い」んですよ。

とくに前回の巻頭カラーの回と
今回の「鷹人」が出てきた回
それから付録の隼太の番外編
どれもとても良かった。
少女漫画ってわりと主人公の目線だけで話をおっていくのが多いんですが、これはそれぞれの気持ちを同時に見せてってる。
この手法は少女漫画ではわりと難しいと思うんですけど(なぜなら主人公目線だけに絞り込む事で、事象をシンプルにし、主人公に感情移入させるのが少女漫画の目的となるからです。)
でもこの漫画は基本的に主人公の目線で進みつつ、同時にいろんな人のいろんな気持ちがまざってくるのを多角的に見せているんですよね。
そこがなかなか上手いところ。いくえみ稜さんやくらもちふさこさんもそういう作風ですね。一条ゆかりさんなんかもそう。昔のベテランの人気作家に多い。
同時進行でいろんな物事を進めて行く。
逆に最近の若い作家さんには少ないと思うんです。とくに最近のヒット作はわりと主人公から見た世界と気持ちだけを描いて、なるべく感情移入させる漫画ばかり。
多角的な視野で、でも基本は主人公目線で描いていく物語は、今の作家には珍しい手法だと思います。それが難しいからかもしれないし、読み手の読解力の平均値が幼くなったせいもあるかもしれない。

まあ、それはさておき
前回の巻頭で、菜の花が隼太に恋をした事でどんな風に変わったかがとてもわかった。
そして今回で、気付いたんです。
「菜の花の彼」は二人いるんだと。

王道なら当て馬の男っていうのは、主人公とその彼がうまくいってラブラブになってから、話をさらに膨らませる為に3巻くらいで登場させる。
もしくは最初からいても、片方は最初は恋をしていない。
こんな早くからもう一人の彼が登場し、そしてその彼も恋をしている。
つまり、タイトルの「彼」は昔の彼と未来の彼の二人を指し、
主人公の昔の自分と未来の自分のあり方でもあるんですよ!!

前回の巻頭カラーはたぶんコミック1巻のラストにあたる話になると思います。
そうなると、恋をすることで変化していく主人公の菜乃花を
最初の2p目の隼太と最後のpの鷹人で挟んでいる形になるわけです。
これ、すごい。完全にコマとかも対になってます。

きっとこの物語は隼太と少しずつ育んでいくだけの恋物語じゃない。
鷹人もただの当て馬なんかではなく、とても大事に描かれていくんじゃないかな。
菜乃花と、友達の優子は早くも1巻で成長をみせている。
とくに優子は女友達としてかなりリアルです。
傷をおっている男子達も成長していく話として、全員を見せて行くんじゃないでしょうか。
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