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管理人の日記、毎日のことやニュース、映画にドラマ、なんでもつらつら不定期更新。でもほとんどドラマの感想。
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今年のドラマも終わりに近づいています。
師走も間近になってきて、あっという間すぎる1年に驚く恒例の時期。
ドラマも色々と終わっていまして、現段階で面白い順にならべると

★★★★★ アシガール>奥様は取り扱い注意>ドクターX
★★★★  ブラックリベンジ>刑事ゆがみ>コウノドリ
★★★   わろてんか>陸王>オトナ高校
★★    おんな城主 直虎>ユニバーサル広告社
★     
途中で見るのをやめた…明日の約束、相棒、先に生まれただけの僕、監獄のお姫様、民衆の敵、重要参考人探偵

といった感じです。


アシガールはまだ終わっていないけどここまでとっても面白い。
何より主人公を演じている女優さんが元気いっぱいでイヤミが無い。
若様も某演技だけどそれが役に合っていて。
完全にファンタジーだしところどころ子供向けみたいな感じではあるんですが、最初から「こういうタイムスリップファンタジーなんだ」と思って見ているからかそこは気にならない。
何より、作り手があくまでこれは恋愛物語として作ってくれているので
素直にドラマに心を寄せていける。別に見たくないシーンを極力割愛してくれているんですよね。
これはこれでプロの仕事だなあと思う。


奥様は完全に映画化狙いか。スペシャルドラマはあるだろうなあ。
これまで「〜〜したのはこれが最後だった」とか「これが私と〜の最後の〜となった」
「この時はまだ思いもしなかった」
といった伏線とも思えるような語りがやたら入ってたけど、それが別に回収されなかったのが気になります。
ラストで旦那に銃を向けられ、銃声だけで終わる。
これが奥様に当たったのか、空砲で殺したと思わせておいて二人で逃げるのか
奥様だけ逃がすのか。視聴者の想像にゆだねられ、たぶん奥様はこの土地から姿を消すんだろう、だから友達とのお茶会も最後になったしあのときはそんな事思いもしなかった
というモノローグは外れてはいないんだろうけど。
まだ続きがあるよ〜という終わり方だったので消化不良かな。でもすごく楽しめた。
パート2よりもお金をかけてスペシャルやってほしいな。なんたってアクションがありますし。
綾瀬はるかさんは精霊の守り人から恋愛ものだけやる天然ふわふわキャラを逸脱して、イメージを変える事に成功したと思う。女優として大きくなった感じ。


ドクターXは水戸黄門的に見てたけどそこまでハマるほどではなかった。
でも最終回だけは感動してしまいました…。
すっごくベタだし、予想通りなんだけど、これでいいっていうか。
最終回が一番面白かったな。
あの院長を手術するのは最初から予想がついていたけど、主人公本人が手術されるという事は予想していなかった。いいセリフもあったし
弟子を育てる、という次の段階にも入った主人公に魅力を感じました。
まだ続きありそう。


ブラックリベンジは佐藤二朗さんの演技にびっくり。
いつもふざけたアドリブばかりっていうイメージだったけど、悪人をやらせたらこうも上手いなんて本当に驚きました。マジで怖かったし憎かった。
最後までどうなるかわからない物語でしたが、実は復讐に生かされているというまとめ方はよかったと思う。
周囲の人、とくに妹がリアルに嫌な奴だし、女医の復讐したい理由がちょっと逆恨み過ぎというか納得しがたいものがありましたが
エンタメとして楽しめました。


刑事ゆがみもラストの謎がよかったな。
ゆがみさんがあんな理由で嘘をついて罪をおかして守っていたなんて。
でも部屋を出てからの何かエピソードを削ったんじゃないかな?
1話足りないような気がします。
最後におまわりさんに降格していて、神木竜之介くんに命令されているゆがみさんがなんだか悲しくなってしまった。
やはりだらしない背広を着て、隣で仕事をして、神木くんをいいように使っていてほしい。
踊る大走査線も一度おまわりさんに戻っていたから今後昇格が可能なのだろうし、また捜査一科に戻ってくるといいなあ。


わろてんかは恋愛話を完全に終わらせ、興行の話中心になってから面白いです。
どつき漫才を発明したり、ハリセンを工夫したり。
落語家の二人と奥さんと師匠の話はちょっと昭和元禄落語心中みたいと思ってしまいますが。
でも主人公に存在感があまりなく、旦那の藤吉も才能がない口だけみたいなところがある人なので
この主役二人の夫婦に魅力がないのが嫌でした。
でも落語家二人が入ってからはかなり面白くなった。
いまだに藤吉に笑いを見抜く目をもつという感性は感じられませんが…。
夫婦喧嘩の話も途中で入ってくるけどそこはわりとどうでもいい。


おんな城主 直虎は最終回1回前。
これたぶん最終回を見たあと感想を、というか文句たらたら言いたくなるんだろうなあ。
だって最終回1回前なのに何のもりあがりもないですよ。
主人公も無理矢理あげさせてるけど、また出てきた頭といちゃいちゃ…。
なんかもう、それ今やることか???っていう。
家康と頭が出くわす道中のシーンなんてもう、学芸会みたいだった。背景も含めて。
全員が全員、なんであそこに偶然居合わせて、あんな白々しいやり取りでごまかせるのか。アホなのか。
せっかく2部になってから家康と万千代が面白くてそっちに注力していたのに
最後はやはり主人公に華を持たせるんですね、でもそれが無理矢理だから。
大河ドラマで女が主人公になるやつは、だいたい同じ不満が生まれます。
まず、主人公があの時代にそぐわないくらい平和主義。
その価値観にすぐ周囲が懐柔される。
戦闘シーンがぬるい。
武将のかけひきが少ない。
無駄にオリジナルキャラのイケメンが投入される。
本来ならばお前が出てくる隙はないだろう、という歴史の転換期に無理矢理ねじこまれ、女主人公のおかげエピソードを無理矢理作られる。
もうだいたいこのパターンでした。
主人公が平和主義、好きな人に死んでほしくないという価値観はアシガールも同じだけど、あの子は恋愛の為だけに来て他はどうでもいいです!という一環したスタンスがあるし
何より自分が足軽として戦地に出向いているというのがでかいんだよなあ。
人の幸せとかなんだとかより、お見合いをぶっ壊しにきました!というある意味開き直った態度も逆に清々しい。
でも大河ドラマとなるとタイプスリップしてきた現代の子ってわけじゃないのに、現代の価値観で動くからもう違和感半端ない。


オトナ高校は主人公だけくっつかないという終わり方がよかった。
そして最後までクズな精神なんだよなあ。変わる事は何かあったのかw一部が変わっても根本的なところは何も変わっていない気がしますw
スペアさんが実はSの要素があってMの詐称さんとうまくいくのは面白かったな。
最後の最後でやっつけ的にくっついていった全カップルですが、
これがラブストーリーの漫画とかだと脇キャラが雑に全部くっついて終わるというのはかなり不評なところですが
これだけふざけたドラマだと逆にそれがアリかなっていう感じでした。
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これがきっと、「菜の花の彼」感想のラストになります。
14巻という長編だったけど先生方の連載休みがすごく少なくてものすごいちゃんとしたハイペースで発売されていた為、2014年の4月に1巻、2017年の9月に14巻でおよそ3年半という
少女漫画長編にしては意外と短い連載期間だったんだなあと今更ながらに気付きました。
その間、すごくワクワクして次が楽しみな時間をすごしてきました。
終わっちゃってからしばらくロスになっていたんだけど、この感想をもって私もこの漫画のけじめをつけようと思います。

















菜乃花のこと。

私、この菜乃花という主人公ってかなり異端な主人公だと思うんです。
始まった時からその違和感は少しあった。
友達がいても心を開いていない、一人で行動していて平気。悩みを人に相談しない。何を考えてるか分からないと言われる。
これだけ書けば、そういうちょっと変わった女のコという設定なんだろうなと思うでしょう。数年前から流行っているぼっち設定みたいな。
でも違うんです。読んでみると、ものすごく「リアル」なんです。
こういう子いるし、特別な設定に思えないくらい、普通の子として描かれている。
ぼっちな主人公を面白く見せるというタイプの漫画ではないんです。空気感がリアル。

かといって少女漫画の主人公らしい「いい子」というのではない。
例えば普通の少女漫画なら、自分の事を好きだと言ってくれる他の男子に対して、「好きになってくれてありがとう、でも気持ちにはこたえられない」と言って断ったり
もしくは二人の間で揺れている時ももう一人の好きではない男子に対してだって思いやりを持つ。それが少女漫画の主人公。つまり博愛なのです。
でも菜乃花は違う。鷹人のことを徹底的に隼太を惑わす「敵」と見なしていた時もあったくらい。
隼太のことを好きな時は、他の男子のことを全く見ない。
鷹人のことを好きな時は、同じように他の男子のことを見ようとしなかった。
ものすごく残酷なんです。
まったく博愛じゃない。
全体を通して、私は菜乃花という存在は、一つの作品の主人公ではなく
女の人が本気で恋をした時どこまで残酷になるか、というものを具現化したキャラだと感じるようになりました。
11巻で落ちる時、手を自分から離す決心をした理由は隼太にしかなかった。あの瞬間でさえ鷹人のことを全く考えていなかった。
自分が手を離す事で救おうとしたのは隼太のことだけなんです。

菜乃花は「いい子」じゃない。
少女漫画の主人公らしくもない。
だけど思いを寄せる相手にとってはとてつもなく一途であり、可愛らしく、自分だけに見せる表情をたくさんくれる。
少女漫画の男キャラで、ヒロインだけを好きで他の女には冷たいっていうタイプは鉄板的に人気が出ます。
が、ヒロインがヒーロー以外には冷たいっていう設定はほぼ無いと言ってもいい。
逆に少年マンガで主人公の男の子が、ヒロインにしか優しくしないというタイプがいないのと同じ事です。
そして少年マンガのヒロインでは主人公に対してしか喋らないとかえこひいきをするキャラは普通にいます。
つまり男向け、女向けそれぞれにおいて同性の主人公はみな博愛なのです。
みんなに好かれ、みんなに思いやりを持つ主人公の方が、感情移入して読んでいる読者にとって気持ちがいいからです。

だけど菜乃花は少女漫画というジャンルでその鉄板を破っている。
ある意味ラストまで隼太しか特別ではなかった。女友達でさえ大切な人という位置との壁はまったく超えないのです。
私はラストのメモ帳を見て安堵の涙を流した菜乃花で、ブツッと切るような終わり方をしたのも挑戦的だなと思いました。
これは私の勝手な想像ですが、この作品を通して
「恋愛とは究極的にいうと他者の排除である」という事を突きつけられたと思います。
みんなが好き、みんなに優しくしたい、人を好きになると優しくなれる、人を愛すると満たされる、とかそういう綺麗な部分を描いた漫画は沢山あるけど
残酷な面を強調しながらも恋愛物語としてワクワクさせられたのは初めてでした。

これは菜乃花が2部から主人公ではなかったからこそ出来た手法なんじゃないか、とも思います。
2部は鷹人が主人公だった。
報われない恋に何度もしがみつき、やり直し、どうにかならないかと諦められずみっともなくすがりついて、
相手の為にその恋を手放す選択をするまでの物語。
手放した後はスッキリ爽やかになるわけじゃない、忘れられるものでもない、友達に戻るなんてことできるわけない、存在も消せない
こんな風にたった一人で抱えて生きていくしかできないものなんだ
という事もすごくリアルだった。

桃森先生はハツカレで初々しい学生の頃にありがちな恋に恋する感じ、まだ異性といるより友達といる方が楽しい年頃の恋と
悪ラブでは人を愛することで救われることをマリアで、人の幸せを願う恋を神田優介で描かれたと思います。
いわゆる少女漫画の綺麗な部分です。
でも菜の花の彼は鉄骨先生が原作。桃森先生の作風とは真逆です。
これも勝手な想像ですが鉄骨先生はかなり恋愛経験が豊富な方なんじゃないかと。そしてその話の構成や作風も少女漫画というよりは青年漫画に近い。
だから所々リアルに感じたし、突き刺さったし、ちょっと今までにないような読者に考えさせたり読み取らせる感じがあった。
これが、菜の花の彼が好き嫌いの別れる作品であった理由じゃないかなと思いました。

ストーリーの構成や心理描写、伏線の置き方と回収は近年の少女漫画であまり見ないくらいよく出来ていたし、鷹人というキャラに至っては
熱狂的なファンがつくくらい魅力的で唯一だったと思います。
けれど同時に鷹人が嫌いだという人も少なからずいて、それくらい個性があった。
作品の出来からして私はもっと売れてもよかった作品だと今でも思います。
もちろん人気作でしたし、2017年の書店年間売上ランキングでは集英社少女漫画の中で菜の花の彼シリーズが6位という売れっ子。
最終巻の発売月はいろんな電子サイトで少年マンガ含めても1位をとったりしていました。
なので十分それなりに人気はあったと思いますが、私はもっとたくさんの人が知っていてもいい漫画だと感じます。

お二人の次作がどんなものになるか分かりませんが、学園内でやってる恋愛だけにとどまらないような物語を期待してしまう。
人の気持ちの機微をもっとダイナミックに描いてもいいと思う。
ていうか夏の終わりとともにこの連載が終わったので、もうそろそろ3ヶ月が過ぎる。
なのにまだ新連載が始まらない〜〜〜!!!
何がショックって付録につく来年のカレンダー発売号に桃鉄先生の作品がないこと!
菜の花も終わってるから当然ないし、新連載もまだだから載ってない。
カレンダーってすっごく楽しみにしてたのでものすごく残念です。カレンダーに間に合うくらいで新連載してほしかった、というのはちょっと酷すぎますかねw
まあ人によっては前作から1年とか空ける方もいらっしゃるし、マーガのレギュラー先生方の連載と連載の間休みの平均は5〜6ヶ月くらいなんで、始まるのはもう少し後なのかな。
早くまた楽しみが増えてほしいです。
その作品にハマったらまたこうして感想を書く日々がやってくるのかもしれないな、と思っています。
10月期のドラマも中盤にさしかかってきました。そういえば今回、相棒を見ていない。
1話の途中でだるくなってやめてしまったんですよね。
馴染みのあるキャラなのに、シナリオもそれなりに凝っているのに、何が自分にとって面白くなかったんだろう。まるであらすじを見せられてる感じで、人が動いている感じがしなかったのかなあ。
とりあえず中盤までの順位は

★★★★★ おんな城主 直虎>アシガール>奥様は取り扱い注意>刑事ゆがみ
★★★★  コウノドリ>ドクターX
★★★   陸王>明日の約束>ユニバーサル広告社>オトナ高校>わろてんか>ブラックリベンジ
★★    
★     
途中で見るのをやめた…相棒、先に生まれただけの僕、監獄のお姫様、民衆の敵、重要参考人探偵


アシガールはもうすぐ最終回かな〜。若があと2回使えると嘘をつくところはやっぱり切なくていいなあ。

奥様はいよいよ旦那のヒミツに迫ってきそうでワクワクします。彼は公安なのか、警察関係なのか、もしくは綾瀬はるかの命を狙う組織の人間なのか。
そんな立場で結婚したものの本当に好きになってきた、って感じなのかな。
お互いの身の上がバレる時が楽しみで毎週くいいるように見ています。
友達もそれぞれいいし、違う家族のタイプで違う悩みをもっているし、共感できるポイントがいくつかは被るんじゃないかな。

刑事ゆがみはいいコンビ。キャラがいいしかっこいいしテンポもいい。
コウノドリは泣けるエピがあった…。
ドクターXはもうテンプレなんだけどなんだかんだで面白く見れてしまう。
オトナ高校は誰も本気で恋していないというね…。流されてばかり。全員ダメな大人なんで、これがどうにかなるんだろうかという青年誌のラブコメみたいな感じで見ています。

わろてんかは興行をたちあげるようになってからちょっと面白くなってきました。でもアホボンの旦那がイライラするのは変わらない…。
本当に芸人を見抜く才能があるのだろうか。そのエピソードはまだ1度たりとも出てきていないけど。むしろ失敗ばかりしているし、深い考えなんてまったくなく芸人だったら誰でもいいみたいな集め方をしている。案の定、閑古鳥。
そんな才能のない夫にてんは「あの人のまわりには笑いがあるから日本一になってほしい」と言っているのだから、なんだか気持ちをキャラ達にのせていけません。
旦那の才能が少しでも開花する展開が今週中にこないと厳しいなあ。
当時の落語家の立場や芸人の考え方、社会からの扱われ方が少しかいま見れるけど、実際はこんなもんじゃなかったと思う。もっともっと酷いはず。
かなりマイルドにしてるなあと思ってしまいます。それがぬるくドラマ自体をおままごとのように感じさせてしまう。
ビートたけしさんの「バカ論」という本が今話題になっていますが、その本や昔のたけしさんの著書を読むとかなり芸人の世界は下っ端でハードだったのですよね、昔は。それをそのままやれというわけじゃないけど
困ったら親に頼んで、親の物を勝手に売って、親にお金を借りて、親のお金でなんとかしてもらってばかりのこの夫婦に、もう少し世間で揉まれてほしいなあと思ってしまいます。


見るのをやめたドラマがわりとあります。
監獄のお姫様は3話までは見ましたが、いまいちハマれず。誰も好きなキャラがいないというのと、あそこまで姫を守る理由がよくわからないのと、全体的に事件の重さとチャラい態度が合ってない。ギャグシーンでもあまり笑えませんでした。
皆が皆ガチャガチャしていて。

先に生まれただけの僕は生徒がリアルだなあと最初は思ったんです。よく取材をして今の時代の生徒を表現してるなと思ったんです、が…
なんだか解決方法が「そんな事知ってるよ」って当たり前なことをさも今、初めて知るように演出するから冷めていくというか。
実際、あれで解決にはなっていないと思うんですけど。
他の業種から先生になるという設定だといろいろありましたが、ドラゴン桜の方が面白かったな。サラリーマンとして先生をするという事にもう少し深みがあると最初は思いました。

民衆の敵は主人公の無知にイライラする。そして周囲の議員も糞すぎてイライラする。
なによりイライラさせるだけさせといて、あまりスッキリしない。
なのでもういいや、見るの止めよとなってしまいました。
これから先、主人公が奮闘するのかもしれないけどもう成長を待ってられない。
全体的に軽いノリなので真剣味が伝わらないし、良くも悪くも月9なんだなあと。

重要参考人探偵は1話はそれなりに見れたんですけど、2話から退屈で仕方なくなってみるのを止めました。
たぶん1話は第一発見者になってしまうという主人公のこれまでの事件などをテンポよくポンポンぽんと見せられて、ちょっと変わった設定なのかな?と興味を惹かれる部分があったんだと思います。
でもそれが分かると次は1話ごとの事件とその謎解きだけに面白さが問われる。
第一発見者になる、という事じたいはべつに引っ張れる面白さではないですから。
そうすると1事件の底の浅さ謎の浅さが退屈になってしまうんですよね。
あの3人の男子がイケメンばかりでちょっとBL要素も含む、みたいな感じだと見れたのかな?いや、でもなあ…。
そして秋からのドラマも始まっておりますが、現在のところ面白い順に並べるとこんな感じ。


★★★★★ おんな城主 直虎>アシガール>奥様は取り扱い注意>ユニバーサル広告社
★★★★  明日の約束>ドクターX>刑事ゆがみ>陸王>ブラックリベンジ
★★★   コウノドリ>相棒>オトナ高校
★★    先に生まれただけの僕
★     わろてんか>監獄のお姫様>民衆の敵>重要参考人探偵
他は見ていない、見る予定なし


といった感じ。
直虎は菅田将暉が主人公になってからやたら面白い!成り上がっていく様、家康とのやりとり、周りの反応。なんだかんだ言って青二才の感じもうまく出てるし、変顔がすごいのなんの。
なのに、実は殿がちゃんと見ていてくださったと感激するシーンは、涙を1つも溢さずグッとこらえ佇まいを直す一連の演技がシリアスで本当に上手かった!
菅田将暉は演技派ですね。メリハリがある。
泣いてないのに感動して泣きそうなのが視聴者に分かるってすごい事だよ!
たまに出てくる直虎上げがうっとおしいけど、これくらいの頻度ならまあいいかって感じです。
大河はやはりスイーツ成分よりも恋愛よりも、武将同士の駆け引きの方が見応えがあるんではなかろうか。

アシガールは原作を読んでますが、正直ドラマの方がいいですね。主人公が可愛い!
あの絵だとどうしてもシリアスさに欠けるし、主人公もブサイクです。でもドラマは主人公がちゃんと可愛い。そして一生懸命。
若も誠実でかっこいい。最初は棒演技だと思いましたが役に合ってる気がしてきました。
いつも走って若の為に頑張る主人公は健気で応援したくなります。マシンや小物がチャチだったり、ありえない合戦シーンなど子供っぽいところはありますが
視聴者が見たいところをちゃんと長く見せ、そうでない政治ストーリーの部分はなるべく分かりやすく短く割愛するという事に徹底しており
これはこれで自己満足ではないプロの仕事を感じますね。

奥様は取り扱い注意も変わり種です。
1話の冒頭を見た時、えらくぶっ飛んだ設定持ってきたなと思いましたが、主たるストーリーの軸は主人公のご近所水戸黄門もの。
これだけの成敗をする為にはこれくらいの設定がないと無理ということがわかります。
あくまでも設定が重要なのではなくて、これだけの力を持っている主人公が、ご近所あるあるな問題を解決するというところに快感があります。
友達の二人もいい子だし、旦那は中で一番かっこいいし、ラストにラブラブも毎回用意されて、ストレスが少ないドラマ。
セレブ過ぎないセレブな住宅街なのも入りやすいポイントかも。
一番良かったエピソードはイジワルをしているボスママの回。このボスママを成敗するのではなく、助けたいと言った主人公に魅力がある。本質を見ている。
男の子が少年漫画のヒーローに憧れるように、オトナの女はこの主人公に憧れるかもしれません。こんな風になりたい、こんな風に生きたいと。

ユニバーサル広告社はものすごくテンポが悪い。退屈。2倍速で見てちょうどいいくらい。
でも王道のいい人たちドラマになっていて、逆に新鮮に映りました。

今期はそんなところかな。ドクターXは鉄板で面白いし、陸王はこの町工場成り上がり系のテンプレに飽きてきた。
クドカンの監獄のお姫様は訳がわからない1話で、何が言いたいのか分からないドラマでしたが、監獄メインになってきてからちょっと興味でてきたかな。
でも一人ずつにスポットを当て回想交えてだとバラついて雑な印象を受けます。
何より笑わせたいであろうシーンで笑えない。それが一番のネック。
ギャグがあまりにもドタバタコメディすぎるしベタだし、今の時代の笑いからはちょっと古い感じがします。
朝ドラのわろてんかが面白くないんです。

私は基本的に主人公が努力して何かになる、というストーリーを朝ドラに求めているので、前回のひよっこは後半本当にどうでもいいような会話をダラダラ続けるだけのドラマで興味がありませんでした。
ラジオ工場で働いている時、お父さんが見つかった辺りまではとても面白かったんですが。
周囲に甘やかされ、可哀想な子に見られたくないと言いつつ可哀想な子になろうとしている主人公にも苛立ちを覚えました。

その点で、今回のわろてんかは吉本ができるまでということで、とても期待していたんです。
過去にあった朝ドラで好きだったのは

カーネーション
ゲゲゲの女房
あさがきた
とと姉ちゃん
あまちゃん
ごちそうさん

あたりでした。どれも主人公もしくは主人公の旦那が何かになり得る話。その為の創意工夫をどうするかというエピソードも
実際にあったものですからリアリティがありとても面白かった。
あまちゃんは地下アイドルの裏側を見るのが面白かった。なので、大物女優とのあまりにもご都合な出会いや
その後のデビューに至るまでの経緯の雑さ、ありえなさは目を瞑る事ができました。キャラが良かったから。
ごちそうさんとゲゲゲは普通の主婦でしたが、何かになり得ていく人が周りにいて、
主人公はそれを支える為に、また主婦として窮地を乗り越える為に創意工夫があったのです。
知恵を絞って、どうするか考え行動して、過程と結果を見せてくれた。

逆につまらなかったのは

花子とアン
てっぱん
おひさま
純と愛
まれ
べっぴんさん
ひよっこ
マッサン

何かになり得ているものも何にもなっていないのもあります。
私にとって上記の面白かったものとの違い、それは
創意工夫があるかないか、なのです。
過程と結果を描いていないのです。結果だけなのです。
ストーリーの中では創意工夫があるように描いているけれど、それが雑なのです。
まるであらすじを見させられているかのように、さっと突拍子も無いことをやって成功しました。それは特に主人公の経験からくるものでもなく、いつかの何かがヒントになっているわけでも無い。
だから共感できず、出来たことに喜びを感じられず、エピソードが死んでいるように感じる。
中には何の創意工夫もせずただ自己中に突っ走っているものもありました。
シェイクスピアを勝手に改変してそっちの方がいいとキャラに言わせる変なものもありました。
なんにもしないでただ暮らしているだけ、というのもありました。
マッサンは中でいうと創意工夫はあったけれど、ウイスキーという商品柄、その工夫はあまり多岐にわたるものでもなくやる事も限られており、出来るまでに何年とかかるので
題材として適さなかったのではという気がしています。


そしてどうやら、わろてんか も後者に入るような気がしてきました。成功に対して何故そうしようかと思ったかが無い。
偶然通りかかるインド人。後先考えず家の金に頼り生きているくせに、言う事だけは偉そうな藤吉。
笑いの才能も商才もない、恵まれたアホボン。なんでこんな魅力のないキャラにしたのだろう。
そして主人公がゲラという設定はあれど、彼女が笑っているシーンで面白かった試しがない。何故笑っているのか、何がウケたのか。
ずっと外から傍観している気分なんです。
てんのキャラも、辛い立場になってもそれを苦と思わない天然という事でいいのかな?
最初はとてもそうは見えませんでしたか、途中からキャラが変わったんでしょうか。
しかし、先の具体的な展望もなくただ呑気な事を言う主人公には癒されません。

こういう天然ボケキャラは昭和のヒロイン像のように思います。
今は映画でもアニメでも、ガチャガチャうるさいお節介系と
天然のんびり頼りない空気よめない系は
時代遅れとして人気が出ないと言われているのに、何故こんなキャラにしたのか。
知性がないとダメなんです。
賢くないと。

大阪に来てからの初期の展開は、いつ培ったのかわからないけど商才を発揮して米を売り切ったりなど
面白く観れるところもありました。雑だしご都合展開ではあったけど。
でもまた最近はずっとつまらない。
恋愛部分でもキャラが嫌でキュンキュンしないし、きゅんエピソード一つ一つも手垢がつきすぎてるものだし、そこからのひねった個性もないし
じゃあ仕事部分はというともっと雑。
今のところどっちつかずの中途半端になってるなあと思ってしまう。

これから興業として立ち上げるまでをどう描くのか。主人公が確変でもしない限り無理なのでは?
そして確変する為には、藤吉が死ぬくらいの事をしないと無理なのでは。
朝ドラのヒロイン役を演じる人はみんなプレッシャーの中で頑張っているのに、チャチな演出や子供騙しの脚本では可哀想。
その点ではカーネーションとあまちゃんは脚本をねじ伏せて面白くしてしまうくらいヒロインの演技力や魅力がずば抜けていたとも言えるかも。


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