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管理人の日記、毎日のことやニュース、映画にドラマ、なんでもつらつら不定期更新。でもほとんどドラマの感想。
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今回の雨の中のシーン、鷹人と菜乃花の二人のやりとりの
「中学生が付き合い始めた空気感」がものすごく
リアルでした!!!
いやもう、びっくりするくらい。
わかるわ、こういうなんていうの?いびつっていうか、噛み合ってないっていうか、
そこはかとなく上手く行ってない感じ。
二人ともまだ幼くて、ちょっと自分の気持ちしか見えてなくて、どうしていいかわからなくて、でも何がいけないのかも掴めない。
実体のない「つきあってる」というふわーっとした状態。

そんな二人の言葉少なな会話と、雨と、そこにただよう空気感。
いやもうね、すっごく「学生時代」っていうか、青春なんだよね。
会話でどうこうって説明するんじゃなくて、漫画としてその空気感を出しているのが抜群にうまいです。
中学の頃の恋愛ってこんなだった!と共感する人も多いんじゃないかな。


青春っていうといいイメージしか普通はわいてこない。
爽やかとか、汗とか、ときめきとか、楽しいイメージがまず思い浮かびます。
でもこの「菜の花の彼」が感じさせる青春ってそれとは違って、
つたなさ、青さ、いたらなさ、だけどそれが故に「一生懸命さ」「不器用さ」「純粋さ」もあるっていう
思春期の後悔にも似た表裏一体のものなんです。
長く生きるともっと要領がよくなって、道徳的にもなって、人付き合いもうまくなって、その場を凌ぐ術も覚える。
そういう事がまだ全然出来ない年頃の、自分の気持ちさえもてあますやりとりが非常にリアルな漫画
それが菜の花の彼だと最近とくに思います。
1巻でも少しそれが感じられていましたが、回が進むにつれその傾向が強まっているように思いました。
ただのほのぼので幸せなかわいい漫画とはとても言えませんね。読んでいて身につまされるような「おいてきた小さな痛み」を掘り返される感覚になります。


あと、今回すごく菜乃花が楽しそうに笑っているにも関わらず、不穏な空気を徐々に背後に感じてしまう。
それは、鷹人が残したヂクリと痛む「棘」が徐々に大きくなっているからかもしれない。
菜乃花はわかっているのかな、鷹人を思い出す頻度が多くなっている事に。
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