安堂ロイドの挑戦に拍手したい

びっくりしたーーー！！！！

これを日9でやるか！！
ゴールデンのドラマでやるか！！！！！
半沢直樹のあとでやるかーーーーー！！！！！！！！

その挑戦魂にまずびっくり、そして応援したい。
前評判が悪かったからハードルが下がっていたっていうのもあるけど、面白かったです！
何よりアクションがなかなか魅せるものだったし
キムタク（後半）はやっぱりかっこいい。

最初の物理学者の役の時は、ちょっとさえない残念な感じの男性で、それがあまりハマってなくて
やっぱりキムタクはキムタクだなあなんて思ったんだけど
後半のアンドロイドになってからの、いちいち止め絵のかっこよさったら！！！
やっぱりね、キムタクにはこういう風にいてほしい。
その望みを存分に叶えてくれてるし
ここまでお金がかかってるのもキムタクだからこそでしょう。

年齢に見合った社会派の役をやるべきだ、なんて声もあったけど
私はこの路線、彼には間違ってないと思う。
だってこういう年の取り方、こういう役を今やれるっていう役者は他にいないもの。
ヤマトからSFめいてたけど、彼にはこういうSFとかアクションファンタジーってすっごく合ってる気がする。
南極物語みたいな社会派みたいなのよりずっと。
ここでこのドラマをやった事はすごく正解な気がします。

さてこのドラマだけど、途中までは微妙で、どうなんだろと思っていたんですが
桐谷美樹が出てきたあたりから、キャラがことごとくアニメみたいなキャラ設定と性格とセリフとしゃべり方で
アニメならありふれているこのキャラをドラマにもってくるかー！と思いつつとまどって見てたら
アンドロイドのキムタクに魅せられてやられたって感じ。
話はいろいろ設定が入り組んでいるから複雑に見えるけど、筋そのものは超単純でわかりやすい。
それも大事なこと。
ところがその筋そのものが、ちょっと前のマンガの価値観みたいに
「君を守るためなら世界を敵にまわしたっていい」というまるで90年代クランプのような厨二全開のもの。
アニメだと今ならその時期はすぎて、わりと全体のバランスとかみんなを守る事を一番に考えたりとかして
あまりジコチュウ的な価値観は受け入れられなくなってきてる気がするんですけどね。
その辺はやはりドラマの方がアニメよりちょっと遅れているというか。


しかし考えてみたらアメリカドラマではとっくに厨二的なSFのヒーローズとか、スーパーナチュラルとか
アニメ的なキャラクターが活躍するドラマがたくさん存在してるのに
日本はせいぜいスペックくらいだもんね。それだってたいしたアクションもなく。
ここにきてようやく登場したかってくらい、もう遅いくらいです。
でも視聴者がまだ追いついてなくて、やっと受け入れる土壌ができたと判断したのかもしれない。
やっぱりオーソドックスな王道が流行りやすい土壌ではあるからね、日本て。

このドラマ、成功してほしいな。
視聴率は20％超えなくても、すごくのちのちのドラマに影響を与える
転換期にあたる作品になってほしいと思います。