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2012-11-13 06:00

現代の村社会を体現している「高校入試」

高校入試がここにきて面白い!実は見るのをやめていた私に、ブログを読んでくれた友人が「いいから我慢して最新まで見てみろ」とまとめ録画を貸してくれまして、すっかり世界観にはまってしまいました。
もともと湊かなえさんの大ファンなのですがこの話は面白くないなあなんて思ってたけど、ここにきてやっとかなえ節が炸裂してきた。それぞれの登場人物の裏の真実を見せ始めるというか、それぞれの事情や立場を視点を変えて見せる手法が入って来て、キャラクターそれぞれの印象がどんどん変わってくるんです。これこそ湊かなえだよー!一見良さげな人も実は、という意外性の押収。
これ、犯人は長澤まさみじゃないのかな?採点ミスで主人公の知人、もしくは恋人が人生を狂わされた経験を持つ。他にもそういう人がいて、その人と交換犯罪をしたとか。ここまできたら最終回まで見逃せない。先生達も妙にリアルなんだよなあ。いそうなんだもん。とくに英語の先生。
そしてこの閉鎖された世界の特有の価値観。昔の江戸川乱歩を思わせる…そう「村社会」です。
現代の村とはまさにこのドラマのように、ある特定の地方の限られた進学校を持つ地域。井戸から出ればもっとすごい世界(学校)はあるのに、その地域では一つの指定された学校のみがナンバーワン。
選ばれし学校に通う者は選ばれし学生。他はクズ。その親もクズ。恥ずかしくて町を歩けない。階級をつけられ、下は差別し人とも思わない。他人の目を気にし、個人情報はだだ漏れ。
まあドラマだからすごく誇張していますが、私もそういう地域(地方だけど県で一番の進学校(公立)を町内に持つ地域、閉鎖性あり)の出身だからすごく良く分かる。そして私はその選ばれし高校に受験で落ちたわけですが…。
今考えるとどーでもいい事なのに、当時はとても大きな、人生かかった事のように思えたんですよね。親がとか先生が、を超越して全体がそういう空気だった。

湊かなえさんはやっぱり面白い。
誇張した悪意と善意の共存する薄暗い世界、容赦のない悪に対する制裁(これがあるから気もちいい)、それぞれの視点から見る違った世界観。
そしていつも小説では、一筋だけ残る「善意」というものが存在しました。
このドラマではどうなるかな。楽しみです。
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