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管理人の日記、毎日のことやニュース、映画にドラマ、なんでもつらつら不定期更新。でもほとんどドラマの感想。
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2014年ももうすぐ終わり。今年公開された映画で、自分が見たもの限定でランキングにしてみました。
自分的まとめの意味もかねて。


10位 フューリー
 今までハリウッドでよく作られてきた戦争映画の感動ものとはひと味違う。どちらの価値観にも肩入れしないというか、ただ淡々と人が死んでいき、それぞれの考えを描き、人間ドラマを過剰に演出しない。でもちゃんと感動がある。妙にリアルに感じられました。見た後に何かを考えさせる、というひきずりを残すのがうまい。

9位 WOOD JOB!
 日本の神様と村人の距離感をおしつけがましくなくエンタメに仕上げたところがよかった。前作のロボジーがあまりにも期待はずれだったのでどうかなーと思ったけど、これは1本の映画として笑わせ、楽しませ、感じさせ、最後は山場があって楽しかった。主人公のキャラクターも自然で今時っぽくて感情移入しやすかった。

8位 6才のボクが、大人になるまで
 12年間という歳月をかけて撮ったのがまずすごい。こんな映画はなかなか他にはない。かといって奇抜な内容かというとそれはなく、いかにもな「日常」がただ続いて行く。これヘタするとすごく退屈な話の映画なんだけど、一人の人間のリアルな成長を短縮して見て行くということが、成長の疑似体験をしている感覚になって、これは簡単に作れるものではない。人ってすぐ忘れて生きていくもんなんだなあ。今自分が生きている時間を大切にしていこうと思わせる映画だった。

7位 るろうに剣心
 日本映画のアクションものでこれが今のところ最高峰じゃないかと思わせる。シリーズ1の時のように必殺技を叫んで変にマンガに近くしようとした演出をいっさいやめ、リアルさと臨場感とスピードを重視したのは大正解だと思う。クサいセリフの応酬がこれほどハマって気持ちいい映画ってそうそうない。とにかく全員のアクションと映像がかっこいい。キャラと俳優さんもそれぞれハマっていたと思う。

6位 オール・ユー・ニード・イズ・キル
 日本の原作をもはや別物の域にまで料理した手腕に驚く。中二的な閉鎖物語を、広い世界のSFに仕上げた。この監督は物語展開のスピード感に定評があり「映画はここまできたか」と評される人。それが凄くうまく活かされて息もつかせぬ展開だった。最後まで飽きない。

5位 インターステラー
 宇宙の広さや未知なものを「怖い」と感じさせる映画。ゼログラビティもそうだったけど、こっちの方が先の展開もよめず面白かった。ブラックホールやワームホール、次元の違う世界を映像化する事がここまで可能になったんだなと思った。まあ学者の想像ではあるんだけど…。いろんな難しい事を「分かったような気」にさせるのも上手かった。

4位 永遠の0
 右寄りとか左寄りとか、いろいろ反発をもつ人もいるだろうけど、日本の作る戦争映画の今の限界がこれかなと思った。だいたい昨今のドラマでは「今の価値観」をもつ主人公(とその周囲もみんな)が軍国主義に反発するというスタンスばっかりで、どうもこれは違和感を持ってしまう。でもこの映画は「アメリカと戦い、勝つ為に一丸となる姿」を真っ向から描いている。と同時に主人公は別に戦争反対しているわけではなく、ただ「家族の為に生きて帰る」という事に執着している、というスタンスも非常にわかりやすく感情移入しやすい。できればなかった事にしたい軍国主義的なところも曖昧にせずきちんと表現している。飛行機のシーンなどは圧巻だし、スピード感もあり、当然人間ドラマ部分では泣ける。難を言うなら現代パートの三浦春馬さんの演技が大げさすぎて嘘くさいというところだけ。岡田准一さん演じる主人公がラストで特攻として突っ込んで行くあの目つきは、パイロットとして誇りを持ち、なおかつ覚悟を決めたまごう事なき「軍人」だった。家族の為に、卑怯者と呼ばれても生きる事を望み、目的を遂げる事よりも部下の命を案じた主人公が、あの目つきでラストを閉めるというところが、この映画の全てを物語っている気がする。そこに陳腐な奇麗事はない気がした。

3位 アメイジング・スパイダーマン2
 これと永遠の0はほぼ同列で3位。でもこっちが上になったのはやはり映像の素晴らしさと、親子関係の深さを描いた上でのエンタメ性かな。前のスパイダーマンよりも脚本は暗く、深く、人間の心や親子の距離感を掘り下げていると思う。こちらの方が前作シリーズよりも大人向け。

2位 ゴーン・ガール
 脚本でいうならこれがトップ。伏線のはりかた、展開、ラストにいたるまでぜんぜん飽きないし先がよめない。後半で驚かせるという手腕って「シックスセンス」を思い出すけど、だまし続けるって結構難しいんだよなあ。アメリカ社会の縮図を見せられるようなリアルさもあり、1本の内容が濃い印象。

1位 ベイマックス
 日本の捉え方が微妙にずれているところは安定のアメリカ。でも単純に物語として面白かった。それぞれが特技を活かし、仲間としてがんばる展開にもっていき、ラストの山場にいたるまでエンタメ性たっぷりだし、アクションも多く見応えがある。途中でだらける展開もなく最後までテンポよく見せられて飽きない。途中とラストで泣き所を二つもってくるところもニクい演出。特にラストの「ベイマックス、もう大丈夫だよ」というセリフは、最初に聞かされた時点ですでに大いなる伏線でありネタバレでありラストの予想がつくくらいのベタっぷりだけど、それを外さずちゃんとやってくれたのがとてもいい。キャラクターデザインもいいし、なによりベイマックスが欲しくなるくらい癒しフォルム。歩き方、物の当たり方、膨らみ方、セロテープはったり、いちいち行動がマックスかわいい!これは宮崎駿の映画にでてくる「もののけ」とか「動物」などの愛くるしい動きに共通するものがあるなあ。思わずにこっとしてしまうというか、くすっと笑わせてしまうような愛嬌がある。こうした小さな動きのこだわりがベイマックスというキャラを魅力的にしている。笑えて、泣けて、アクションあり。とてもいいエンタメ。


他にもいっぱい面白い映画ありましたが、今年はわりと豊作だったなあ。
個人的に、興行収入がいいわりに私はイマイチ(面白くないわけじゃない、けど惜しいって感じ)だったのが
アナ雪、マレフィセント、300 帝国の進撃、思い出のマーニー、GODZILLA ゴジラ、ウルフ・オブ・ウォールストリート
あたりかな。
アナ雪、マレフィセントは映像はすっごく奇麗だし幻想的。アナ雪にいたっては歌もよかった。でも話じたいはどうってことないというか、感動や爽快感、もしくはハラハラ感とか考えさせられる部分とか、何か心を動かすという面でストーリーは弱かった。なんか足りない感じ。
ウルフ・オブ・ウォールストリートは結局ドラッグばっかりやっとるやんけ、という感想が…。でも刹那的に生きる感じはすごく出てた。

ドラえもん、ホットロード、テルマエ・ロマエⅡ、は面白かったけど、見た後何日か思い出すほどでもなかった。ドラえもんはもう知ってる内容だしね。どうしてもつぎはぎ感が出てしまうし。

そしてあんまり面白くなかったのがトランセンデンス、ルパン三世。
ルパンはそれぞれ役者さんが「キャラに合わない」と言われるのを覚悟で頑張ったんだろうなあというのも伝わってくるし、似せようと努力しているのが垣間見えた。アクションも見応えあったし。でも違和感の方が勝ってしまったな。
トランセンデンスは最後まで退屈なままだった。テーマは壮大な地球愛なのにそれが伝わりきっていない。結局は二人の恋愛物語にこじつけようとしたのが無理だったのでは…感情移入どころいっさい無い。
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